岐阜

<県議選>維新の党

2015年3月17日

 日本維新の会の分党により、昨年九月に発足した維新の党。昨年十二月の衆院選では、比例代表で県内では自民党、民主党に次ぐ三番目の得票を獲得した。しかし、地方組織は県内ではほぼ皆無。統一地方選を足場固めの機会と位置付け、自民批判層が多い都市部への浸透を目標に掲げる。

 議員定数が四一から三八に削減される見通しの中、五十人が立候補予定の岐阜市議選では、新人一人を公認。県内初となる維新の地方議員誕生を狙う。

 県議選では、岐阜市、大垣市の両選挙区で候補者を探す一方、他では民主の支援に回る方針。一部の民主陣営の選挙対策組織には、既に維新関係者が名を連ねている。

 党県総支部長の今井雅人衆院議員(比例東海)は「今の県議会は自民だけしかいないような状況で、何も(県政を)変えられない」と嘆く。だが、歴史の浅い党には攻勢をかけるほどの力がないだけに、「まずは民主との連携を強め、非自民勢力を伸ばすことに注力する」と強調した。

 (統一地方選取材班)