岐阜

<県議選>共産党

2015年3月17日

 党所属県議が昨年末の衆院選に立候補し、一九七一(昭和四十六)年から保ち続けてきた県議会の議席を失った共産党。次の県議選での最優先課題は、その議席回復だが、最近の国政での躍進を追い風に、初の「二議席以上」も視野に入れる。

 「共産党が自民党に待ったを掛けたい」。一日に開かれた、岐阜市選挙区に立つ共産新人の事務所開きで、松岡清・党県委員長は声を張り上げた。

 党は昨年末の衆院選で、公示前の八議席から二十一議席に躍進。県内の比例得票(八万四千票超)は、二〇一二年の前回選の一・五倍に増えた。

 「非自民層の受け皿」としての手応えを感じる中、県議選では岐阜市に加え、大垣、中津川、土岐の各市選挙区にも候補者を擁立する。

 松岡委員長は「地方には、アベノミクスや集団的自衛権の行使容認への不信感がある」と、自民との対決姿勢を前面に打ち出す構え。別の党県幹部は「県議会は今、オール与党でモノが言えない。その中で、野党の必要性を訴える」と意気込む。

 (統一地方選取材班)