岐阜

65人が出馬の意思県議選告示まで1カ月

2015年3月3日

 四月の統一地方選前半戦で行われる県議選の告示まで、三日であと一カ月となった。全二十七選挙区では、これまでに六十五人が出馬の意思を表明。二〇一一年の前回選の立候補者より九人多く、無投票の選挙区も四つ減って十三になる見通し。ただ、他にも出馬を模索する動きがあり、候補者数などは最終的に変わる可能性がある。

 立候補予定者の内訳は、現職四十人と新人二十三人、元職二人。性別でみると、男性五十九人、女性六人で、女性は前回選の候補者数より四人多い。

 県議会(定数四六、欠員二)で三十議席を占める自民党は現有からの上積みを狙い、三十二人を公認、一人を推薦した。二十六選挙区に、公認か推薦の候補予定者を擁立。残る美濃加茂市選挙区も、自民系無所属二人が名乗りを上げており、当選者を県議会会派に入れる方針だ。

 一方、県議会の民主党系会派(七議席)ではこの四年で二人が党を離れ、うち一人は会派も離脱。別の一人は先月末に党から除籍処分を受けるなど、党勢の低迷から抜け出せていない。民主の公認は前回選より四人少ない五人、推薦も三人にとどまっている。公明党は現有議席の維持を狙って二人、共産党は前回選より一人多い四人を擁立した。無所属は九人増の十八人が立候補を予定する。

 無投票は十三選挙区の見込みだが、うち海津市と養老郡、美濃市は、現行の選挙区割りとなった二〇〇七年から無投票が続く。また、自民の公認候補に元自民市議、町議らが挑む“自民系対決”が六選挙区である。一方、可児市選挙区では、民主から除籍された無所属現職と民主公認の新人が争う構図だ。

 県議選の投開票は四月十二日。後半戦は八市町村で首長選、十七市町村では任期満了に伴う議員選がある。いずれも投開票は同二十六日。

 (統一選取材班)