沢田さん「新しい街を」江南市長選
2015年4月27日
初当選を決めて支持者からの歓声に応える沢田和延さん=江南市の事務所で |
保守分裂の一騎打ちとなった江南市長選は、元市議の新人、沢田和延さん(60)が、四選を目指した現職の堀元さん(69)を破って初当選を飾った。
「勝ったー」。午後九時半、テレビで沢田さんの優勢が伝えられると、同市高屋町の事務所は割れんばかりの大歓声に包まれた。
三十分後に現れた沢田さんは、支持者と握手したり抱き合ったり。「皆さんと一緒に新しい江南をつくっていきましょう」。満面の笑みで呼び掛けた。
沢田さんは長年、堀さんを支えた市議会保守系会派の一員だったが、「多選の弊害で市政が停滞している」として出馬を決意した。
市民参加型の事業仕分けや市長退職金の削減で財源を生み出し、福祉の充実やまちの活性化に取り組むと主張。改革を訴えて、堀さんへの批判票を取り込んだ。
堀さんは、自民党の国会議員や県議の支援を受け、「国や県とのパイプを生かして市の基盤整備を進める」と訴えたが、多選批判をくつがえすことはできなかった。