愛知

<市政の課題 豊明市長選に向けて>(下)

2015年4月18日

◆大学生 園田有季子さん(20)=栄町

 地元の豊明の大学で学び、放射線技師を目指しています。市内には友達と遊べるようなところが少なくて、買い物は名古屋に行く。大学の周りにも仲間で集まれるような店がなくて、ご飯を食べに行くにも、誰かが車を出して少し遠くまで行かなきゃいけない。

 せっかく学生がたくさんいるんだから、お店があると活気も出るし、お金も消費するはず。名古屋までのアクセスもいいし、いいところだけど、何もないというイメージ。

 先月成人したばかりで、初めての選挙。やっぱり地元は好きだし、一票を託そうと思っています。

◆NPO法人代表 町田真実さん(55)=栄町

 絵画教室を開いて、障害のある子もない子も同じ空間で絵画に親しみながら、自然と交流できる場所づくりをしています。市内には障害者のグループホームやショートステイの場所があまりない。もっとあってほしいし、自分でも立ち上げたいと思っている。

 離れることの心配や不安があっても、親も子どもも一定の距離感が必要。脳性まひで障害がある私の息子も、小さなころから少しずつ自立できるように育ててきた。ホームは一助になると思う。障害があってもなくても、その子なりに幸せに生きていける社会になるように考えてほしい。

◆介護福祉士 宮下聖子さん(64)=新栄町

 勤務するのは認知症のあるお年寄りが共同生活するグループホーム。介護職に就いて三十年以上になるが、看護や医療の知識が足りないと感じる。スキルアップのため、名古屋市や大府市で開かれる介護職の人たちが集う講習会に参加しているが、豊明でもそうした講習会が数多くあれば、とても助かる。

 市外だと時間もかかるし、行きたくても勤務と重なることもある。代表の職員が出て、情報共有することもできるが、自分で見聞きするのとでは違う。市内の施設で、職員全員が都合のいい時間に行けるように機会をつくってほしい。