愛知

まちづくりへ4人熱く瀬戸市長選で公開討論会

2015年4月18日

公約などを説明する候補者たち=瀬戸市文化センターで

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 瀬戸市長選立候補予定者が、掲げる政策などを披露した十六日夜の市文化センターでの公開討論会。伊藤保徳さん(68)、須崎徳之さん(33)、川本雅之さん(49)、早川幸介さん(60)の主な発言を紹介する。出馬を表明していた水野昇さん(63)も出席したが、その後立候補を取りやめることを明らかにした。

  =順番はコーディネーターの指名による発言順。文中敬称略

 【市の今後のビジョン】

 伊藤 ここ数年、瀬戸は二十、三十代の人口減少が著しい。目指すは、働き盛りの若者が住みたくなる町。

 川本 今後十年が瀬戸の勝負。産業、教育、福祉、都市基盤整備などが充実したまちづくりを進める。

 須崎 人がにぎわい、市民サービスが実感できる町にし、数十年後も自信を持って暮らせるようにする。

 早川 人口が増えている近隣市との競争に打ち勝つために、行政が大胆な施策を実行していく。

 【市内の産業について】

 川本 陶磁器産業の活性化は欠かせない。六次産業化を進め、販路を確保してから「売れる物」を作る。

 須崎 市東部の自然を生かした娯楽施設など、瀬戸の特色を生かした企業誘致を進めたい。

 早川 観光産業を進めるのではなく、企業誘致のための土地の確保などに力を入れるべきだ。

 伊藤 市内の年間製品出荷額は陶磁器より電器や金属の方が多い。窯業はサービス産業の側面を伸ばす。

 【住民のまちづくり参加を進めるには】

 須崎 市民から安心して仕事を任せられる市役所であるかが重要。市民が市政に責任を持つ必要もある。

 早川 行政のレベルアップが必要。徹底した情報公開を行い、市民が市政に口を出せるようにする。

 伊藤 連区ごとにある地域力向上委員会が基盤となる。今後は、各組織の目的や活動を具体化していく。

 川本 タウンミーティングを地域別に開き、市民と膝をつき合わせて話すことで課題の共有を図る。

 (統一地方選取材班)

◆水野さんが出馬取りやめ

 十九日告示の瀬戸市長選で、立候補を表明していた印刷デザイン業の水野昇さん(63)=同市品野町=が十七日、出馬を取りやめることを明らかにした。

 十六日夜に開かれた市長選立候補予定者の公開討論会にも出席したが、十七日になって立候補しないことを決めたという。市長選と同時選挙となる市議選に出馬の意向を表明している。