愛知

1万票以上が7人名古屋市議選

2015年4月14日

 名古屋市議選(定数七五)の全候補の得票をみると、候補を絞った民主と公明が上位を占めた。定数五以上の選挙区に積極的に二人目を擁立した自民だが、多数の票を得ても落選する新人がいた。

 一万票以上の得票は七人で前回より一人増えた。上位五人は民主四人と公明一人。選挙区で候補を一人に絞った自民の二人が続いた。

 落選した中で最多の得票は、自民新人の久津屋利枝さんの四千七百七十八票。全体では六十三位だが、名東区(定数五)で百三十三票届かず、次点に泣いた。

 四千票以上取りながら、当選を逃したのは久津屋さんを含め五人。うち三人が定数五の選挙区で自民が現職に続く二人目として擁立した新人だった。

 最少得票で当選したのは、共産新人の西山あさみさんの千六百二十六票。前回当選者の最低得票は四千百五十八票、前々回は三千五百九十三票で当選ラインが大きく下がった。

 西山さんは百六位だが、中区(定数三)で次点と二十九票差で滑り込んだ。中区の投票率が28・69%と最低だった上、九人による混戦で競争率が最も高かったため、票が分散したことが影響した。

 (北村剛史)