愛知

結果に安堵、低投票率わびる河村市長

2015年4月14日

名古屋市議選の結果を「安堵」と受け止めた河村たかし市長=市役所で

写真

 名古屋市議選から一夜明けた十三日、河村たかし市長は定例記者会見で、代表を務める減税日本の当選者が前回選に遠く及ばなかったものの、改選前議席は上回る結果に「満足はしてないが、ひとつの安堵(あんど)の気持ち」と述べ、複雑な表情を浮かべた。

 四年前の出直し選で減税日本は二十八議席を獲得したが、不祥事や仲間割れで改選前には十一人まで減少。今回は十八人の擁立に絞り、十二人が当選した。市長は「現状を超えたのは、もう一度、頑張りゃあということ」と自らを奮い立たせるように語った。

 ただ、投票率は36・57%と過去最低を更新し、全国十七政令市議選でも最低。「前回は減税に入れたけど、多くが棄権したということも。不祥事があったから」。市民の失望が不名誉な低投票率を招いた一因だったとの認識を示し、率直にわびた。

 今後、市長が実現した市民税減税や市議報酬半減の継続をめぐり、自民や民主など議会多数派とのあつれきも予想される。「少数与党は大変。ひっくりかえされんよう、よう話し合っていく」。神妙に歩み寄る姿勢を見せ、さっそく各会派幹部に「仲良うやっていきましょう」と電話を入れたと明かした。

 (北村剛史)