愛知

逆風減税、12議席名古屋市議選

2015年4月13日

 名古屋市議選(定数七五)は十二日投開票され、河村たかし市長が代表を務める「減税日本」は、十二人が当選した。既成政党に挑んだ前回は二十八議席を獲得したが、河村市長との考え方の相違や、政務調査費(現、政務活動費)の不正受給などの不祥事で離党者が続出。改選前の十一議席からは一議席の上積みにとどまった。

 最大会派の自民は擁立した二十六人のうち二十二人が当選。改選前の十八議席から上積みし、市長と対決姿勢を強めるとみられる。前回十一人の当選で最大会派から転落した民主は、推薦一人を含む二十人のうち十六人が当選し、復調の一歩とした。公明は十二議席を維持した。

 改選前に五議席だった共産は、過去最多となる十二議席を獲得。維新は十五人を擁立したが、当選は一人だった。

 百三十六人が立候補し、全国十七政令市議選で最も激しい争いとなったが、前回のような明確な争点がなく、投票率は過去最低となった。

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