愛知

県議選、あす未明に大勢判明35選挙区きょう投開票

2015年4月12日

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 統一地方選前半戦の県議選(定数一〇二)は九日間の選挙戦を終え、十二日、投開票される。五十五選挙区のうち二十選挙区の三十人は三日の告示時点で無投票当選を決めている。残る三十五選挙区の定数七二をめぐり、百二十五人が最後まで激しく戦った。十三日未明には大勢が判明する。 (統一地方選取材班)

 選挙戦最終日の十一日、各候補は午後八時のぎりぎりまで駅頭や大規模な交差点などで声をからして訴えた。自民や民主の各候補は子育て支援や若者の雇用確保、地域経済の再生などを訴えた。

 各地で地方議員の不祥事が相次いだことを踏まえ、維新や公明の候補からは議員の質の向上や議員定数削減など、議会改革を主張する声が聞かれた。

 主要政党が大村秀章知事を支持するオール与党県政の中、共産の候補は現県政を批判。企業支援や大型公共事業より教育や福祉を優先させるよう主張した。

 投票は無投票の選挙区を除いた千百三十二カ所の投票所で十二日午前七時〜午後八時(離島、山間部の一部で繰り上げあり)に行われる。

 各市区町村ごとの開票作業は早いところで午後九時前から始まり、十三日午前零時十五分ごろまでには終わる見通し。

◆期日前投票は微増 低投票率へ懸念高まる

 十二日投開票される県議選で、十日までに二十五万七千五百九十二人が期日前投票を終え、無投票の二十選挙区以外の選挙人名簿登録者数を基にした投票率は6・06%となった。県選管が十一日に発表した。

 投票総数に占める期日前投票の割合は、期日前投票制度の定着とともに増える傾向が続いている。県議選でも二〇一一年の前回は17・65%で、前々回の10・42%から7ポイント以上伸びた経緯がある。

 こうした中、十日時点の投票率は前回同時期のわずか0・78ポイント増にとどまっており、低投票率への懸念を高める結果といえる。

 市町村別では無投票の選挙区がない名古屋市が6・54%、同市以外の市が5・56%、町村が7・94%となった。

 県議選の最終投票率は、前々回が43・10%、前回が42・01%と二回連続で過去最低を更新した。 (赤川肇)

◆当日有権者は421万2779人

 県選管は十一日、同日現在の県議選の当日有権者数を四百二十一万二千七百七十九人と発表した。

 無投票当選が決まった二十選挙区を除く三十五選挙区の人数。男性は二百八万四千三十五人、女性は二百十二万八千七百四十四人。

 地域別では、名古屋市が百七十九万三千五百三十七人、一宮市が三十万五千四百十人、豊橋市が二十九万二千六百四十五人などだった。

◆棄権せず一票を

 <県選管の小川宏嗣委員長> いよいよ県議会と名古屋市議会の選挙の投票日を迎えました。主権者として地方政治に参加して、その意思を表明する大切な機会です。棄権されることなく、暮らしのため、未来のため、愛知のために大切な一票を投じましょう。