十二日の名古屋市議選の投票日を有権者に意識してもらおうと、市選管の街頭巡回キャラバンの出発式が十日、市役所前であった。

　柳瀬秀彦委員長が「一人でも多くの有権者に投票に参加してもらえるように頑張ってほしい」と運転手らを激励。メッセージで投票を呼び掛ける男性アイドルグループ「ＢＯＹＳ　ＡＮＤ　ＭＥＮ」の吉原雅斗さんが「僕たちが住んでいる名古屋にとって身近な選挙。若者も投票して、政治参加することが大切です」と集まった人たちに訴えた。

　キャラバンは全長二・七メートルの「ナナちゃん人形」の胸像を載せた広報車など十一台を市内全域に走らせ、投票日の周知を図る。

　最近の市議選の投票率は四年前の前回が４３・９６％、八年前の前々回が３９・９７％と低迷傾向にある。

　市選管は十日、市議選の九日までの期日前投票の投票者数が、九万八千百三十九人と発表した。市議会の解散請求（リコール）成立による、四年前の出直し選の同時期と比べ４・４％減、四千五百四十七人少ない。

　前回選との同期比で増えたのは、緑、北の二区のみ。期日前投票は有権者の関心の度合いを示すとされ、投票率の低下が懸念される。

　二日現在の選挙人名簿登録者数（百八十一万五千五十二人）に占める期日前投票の割合は５・４％。期日前投票は十一日午後八時まで、全十六区役所と六支所で受け付ける。