<なごや市議選 終盤情勢>(下)
2015年4月11日
■熱田区(定数二−5)
西田 敏子60共新
服部慎之助40自新=公
片桐 栄子63維現<1>
森 智雄44民新
森脇 賢45減新
各党の公認候補が激突し、党勢を示す注目区。公明の推薦を受けた服部は、前回失った党議席の復活を目指す。森は党市議団幹事長の後継で、地域をこまめに回る。減税を離れ、維新から出馬の片桐は議席死守に懸命。西田は同区初の党議席に挑戦。元松江市議の森脇は即戦力を訴える。
■中川区(定数七−12)
伊藤 浩士58社新
浅井 正仁50自現<1>
岡本 善博67自現<6>
林 直樹52無現<1>
田畑 和紀45諸新
山崎 正裕54民現<1>
久野 浩平78民現<11>
広田 幸治32維新
高木 善英34減新
馬場 規子59公現<4>
木下 優60公現<3>
江上 博之60共元<3>
「減税旋風」が吹いた四年前もトップ当選だった木下と、三位の馬場が支持組織を固め、安定した戦い。岡本と浅井も組織戦で二議席維持を手堅く狙う。久野は十一期の実績をアピールし、減税から移った山崎は追い上げを図る。江上は党の追い風で議席奪還を期す。広田は街頭演説を重ねて浸透に懸命。高木は自転車で選挙区を駆け回る。林は防災の訴えに力を入れる。田畑や、社民が市議選で唯一公認する伊藤は街頭中心に訴え、浮動票の取り込みを目指す。
■港区(定数五−8)
山口 清明53共現<3>
下村 直資53維新
刑部 光芳60減新
坂野 公寿68自現<3>
吉田 茂52自新
佐藤 健一46公現<1>
宇佐美汝久愛51無現<1>
加藤 一登53民現<4>
加藤は南海トラフ巨大地震に備えた津波対策の推進などを訴える。前回トップ当選の佐藤は支持組織をまとめ堅調。四選を目指す坂野は、演説会などを重ねる。吉田は街宣活動などを通じて知名度向上を図り、自民の二議席目を狙う。山口は「大型開発優先の市政の転換」を唱え、支持拡大を図る。宇佐美は自転車で回り、選挙区唯一の女性をアピール。下村は議会の活性化など訴える。刑部は河村市長を支える立場を強調し、浸透を図る。
■南区(定数五−10)
大大 大輔30維新
戸野 周二49無新
永田 真一45無新
中村 孝道58諸現<1>
高橋 祐介36共新
橋本 浩幹35民現<2>
横井 利明53自現<6>
藤沢 忠将45自元<5>
湯川 栄光53減現<1>
福田 誠治61公現<3>
実績ある自民の二人が、議席確保に向け着々。横井は強固な支持基盤の引き締めを図り、藤沢は夜間も精力的に街頭で訴える。四選を目指す福田は支持組織をまとめる。候補を一本化した民主の橋本は、敬老パスの利用可能路線の拡大などを訴える。大大は自転車などで区内を回り、若さをアピール。高橋は雇用対策の推進を訴える。湯川は減税の議席確保に懸命。元減税の中村は新たな政治団体に所属し、再選を目指す。戸野、永田も徐々に浸透を図っている。
■守山区(定数六−9)
松井 良憲50自現<1>
北野 由晴39自現<1>
榑松 順子58共元<1>
小川 俊之39民現<2>
松山 豊一45減現<1>
松原美佐子67諸新=社・生
鎌倉 安男57減元<2>
金庭 宜雄55公現<3>
奥田 貢57維新
前回トップ当選の小川は三選、二位の金庭は四選に向け、陣営の引き締めに力を注ぐ。松井は各地区や団体をくまなく回り、二〇一三年の補選を勝ち抜いた北野は議席維持に全力を挙げる。減税は四年前に得た二議席死守に懸命。元民主の鎌倉が河村市長への支持を強調、松山も再選を目指す。榑松は返り咲きを期し、前回減税で出馬した松原は社民、生活の推薦を受ける。奥田は維新の勢力拡大の期待を背負う。
■緑区(定数八−12)1増
増田 成美41減新
中里 高之50自現<2>
筬島 直人35次新
余語冴耶香37減現<1>
松本 守51民新
岡本 康宏38民元<2>
岩本 崇宏42自現<2>
佐橋 亜子47共現<1>
古川 誠65共新
近藤 和博40公現<1>
山本 久樹50維現<3>
斎藤 幸男41無新
定数一増の最多選挙区に、自民、民主、共産、減税が二人ずつ擁立する混戦。前回トップ当選の近藤は県議選候補と連携し、支持層を固める。中里と岩本は自民の二議席維持に全力。民主は、前回約百五十票差で落選した岡本と、名鉄労組などが全面支援する松本が党議席の復活を懸ける。山本は市内唯一の党議席を守ろうと必死。佐橋と余語は再選に懸命だ。古川、増田は初当選を目指す。斎藤は前回の雪辱を期し、筬島は党の初議席獲得に挑む。
■名東区(定数五−7)
小林 祥子58公現<3>
浅井 康正64減現<1>
斉藤 愛子59共新
日比健太郎34民現<2>
久津屋利枝30自新
高木 士峰55維新
丹羽 宏54自現<2>
三選を目指す丹羽は、自民の共倒れを警戒、組織固めに余念がない。久津屋は自民票の底上げを図り、二議席目を狙う。三選を目指す日比は駅での街頭活動を中心に浸透を図る。前回トップ当選の小林は、選挙カーを使わず、草の根の活動で支持層を固める。高木は、元市議の秘書時代に培った地元の人脈を総動員。前回二議席を得た減税は、浅井に絞り議席死守に懸命。斉藤は党県常任委員として追い風に乗る。
■天白区(定数五−10)
加納 靖子28自新
諸隈 修身73無元<6>
尾藤 裕子56次新
成田 隆行40自現<2>
田口 一登56共現<5>
三輪 芳裕55公現<4>
鈴木 孝之54減現<1>
太田 敏光66無新
田中 里佳52民元<5>
堀田 太規40維現<1>
前回トップ当選の三輪は、組織票をまとめ五選に向けて堅調な戦い。成田は区内を歩いて回り、支持を固める。自民の二議席目を目指す加納は、祖父の代から続く後援会組織をフル活用。自治会長を務める田口は、党支持層だけでなく地域への浸透を図る。候補を一本化した民主の田中は、後援会や労組票固めに懸命。鈴木は、河村市政の継続を訴える。元減税で維新から出馬の堀田は、子育て支援の充実などを訴え再選を狙う。諸隈は六期を務めた実績をアピール。尾藤、太田は初当選を目指す。
(候補一覧は届け出順、敬称略)