愛知

市長選絡み、舌戦展開江南市選挙区

2015年4月10日

 五選を目指す奥村に保守系市議の江口が挑む江南市選挙区。保守分裂に加え、県議選に続き十九日告示される江南市長選も絡み、舌戦は熱を帯びている。

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 奥村は毎日四〜五カ所で開いている個人演説会や街頭で「若い人に仕事を見つけ、安心して子どもを育てられる地域にしないといけない」と訴えを重ねる。「若い力も必要だが、われわれの知恵も大切」と、若返りを主張する対立候補を意識した発言も欠かさない。

 市長選に四選を目指して立候補予定の堀元もすべての演説会に出席し、「県と市のパイプ役として、経験のある現職は不可欠」と強調した。現職市議や市議選の立候補予定者、近隣の首長らも入れ替わり応援に駆け付けている。

 一方の江口は自転車で市内を回り、スーパーや交差点で街頭演説を重ねている。のぼりには「世代交代」の文字。「県が市を縛っている規制を取り払っていく」と主張する。

 支援するのは三日の告示まで所属していた保守系会派の市議たち。同会派の沢田和延が市長選に出馬予定で、会長の河合正猛は「県議も市長も変えないと」と力を込める。

 江口陣営が気にするのが投票率だ。「低いと組織で戦う現職が有利だが、高ければ勝機が出てくる」。有権者の関心を高めようと躍起だ。

◇江南市(一…2)

 奥村 悠二 71 党県役員  自現<4>=公

 江口 雅明 56 (元)市議   無新

 (統一地方選取材班、文中敬称略、名簿は届け出順)