愛知

集会、演説、精力的に一宮市選挙区

2015年4月10日

 十二日に投開票される県議選の舌戦も、残すところあと二日。西尾張地域の三選挙区では、候補者たちの訴えにも熱がこもる。組織を生かす陣営に、「草の根」の戦いを続ける陣営。実績を訴えるベテランに、変革を唱える新人…。それぞれの戦い方から候補者の色が見えてくる。

    ◇

 県内でも有数の激戦区とされる一宮市選挙区。立候補した八人のうち、三陣営は再度士気を高めようと、集会を開いた。

 九日昼に「女性の集い」を開いた神戸。「残り三日。少しでも支持を広げたい」と訴え、集まった女性の支援者と自民党衆院議員の妻、女性市議らと気勢を上げた。

 「今までの選挙戦にはない票の取り合いが生じている。一票一票を大切にしないと」。木藤は街頭演説に加え、精力的に個人宅や企業へのあいさつ回りを続ける。

 一足早く七日夜に決起集会を開いた高橋は「女性の議席を守りたい」。自分で選挙カーに乗ってマイクを握る機会を増やして、八日からは個人演説会も始めた。

 岩村は「より広く声を届けるため、後半はもっと運動量を上げたい」。八日昼に女性部の決起集会を開き、支援する市議らの妻も勢ぞろいし、自民党衆院議員も駆け付けた。

 街頭での活動に専念する安田は「維新の候補としての訴えをできる限り広めたい」。五日からは自転車にのぼり旗を立て、妻と二人で市内を駆け回っている。

 犬飼は地元の旧尾西市内で活動。あいさつ回りに加えて毎日二〜三会場で個人演説会を開き、地元の自民党衆院議員も連日同行する。「知名度はだいぶ上がってきた」

 八木は陣営スタッフには事務所の仕事に専念してもらい、ほぼ一人であいさつ回りや街頭演説、個人演説をこなす。「情勢はつかめないが、今はしっかり訴えるだけ」

 「党と情勢の盛り上がりを感じる」。板倉は市内全域をくまなく回る。保守系候補が乱立しているだけに、特に「戦争する国づくりへの反対」の訴えに力を込めている。

 (統一地方選取材班、文中敬称略、名簿は届け出順)

◇一宮市(五…8)

 岩村 進次 60 会社役員  自現<6>

 木藤 俊郎 58 党県幹事長 公現<3>

 神戸健太郎 55 (元)商社員  無新=自

 板倉 正文 57 (元)市議   共新

 八木 丈之 51 物流会社長 自新

 犬飼万寿男 59 会社社長  自新

 高橋 正子 56 出版社社長 民現<3>

 安田  誠 50 (元)民放社員 維新