有権者、議員に何望む?道路整備、脱原発、奨学金…
2015年4月7日
有権者と握手をして支持を求める候補者(左)=春日井市内で |
県議選の春日井市選挙区(定数四)、小牧市選挙区(定数二)では、十二日の投開票に向け、各候補が必死の選挙戦を展開している。有権者は県会議員に何を望み、どんな仕事を期待しているのだろうか。春日井市と小牧市で聞いてみた。
◆まちづくり◆
春日井市上条町の主婦下出里美さん(55)は「障害者福祉に力を入れて、弱い人に優しいまちづくりをしてほしい」と求める。さらに「混雑が少なくなるよう、道路などの整備をしてくれると生活しやすくなると思う」と注文をつけた。
文芸誌を発行する小牧市池之内の伊藤好宏さん(62)も「名古屋市にある尾張県民事務所を名鉄小牧駅前に移すよう働き掛けてほしい」と、県の施設によるまちの玄関づくりを望む。「今は寂しい状況の駅前に、にぎわいをもたらすきっかけになる」と話した。
◆子どもの教育◆
春日井市神屋町の主婦落合恵子さん(73)は「脱原発を進め、再生可能エネルギーを普及させてほしい」と期待しつつ、教育問題では子どもをめぐる凶悪な事件を懸念し「道徳教育に力を入れて、再発防止につなげてもらいたい」と願う。
同市大泉寺町で木製家具を製造販売する栗原誠さん(46)も、小学校のPTA役員を務めた経験から教育行政を重視。「母子、父子家庭のため、子どもを預ける施設や学習塾の運営などに手厚い支援をしてもらいたい」と望んだ。
◆価値観◆
文化行政に関心があるのは小牧市中央、メナード美術館職員の橋本文子さん(31)。「いろんな価値を認めてほしい」と求める。県美術館の展示作品がわいせつ物として撤去を求められた問題を指摘し「作家が自由に表現できる美術館に」と期待した。
◆学生支援◆
学生の立場から、春日井市松本町の中部大応用生物学部四年の湯下佳和さん(21)は「愛知で就職できるよう、優良企業の誘致が進めば」と望む。「奨学金の充実など苦学生への経済支援も手厚くしてほしい」と切望した。
(統一地方選取材班)
【春日井市選挙区の立候補者】(定数四)
柳沢けさ美65 共新
伊藤勝人 69 自現
水野義彦 56 維新
市川英男 48 公現
日比雄将 41 民現
神戸洋美 59 自現
(届け出順)
【小牧市選挙区の立候補者】(定数二)
天野正基45 民元
鈴木達也62 無新
山下智也41 自現
(届け出順)