県議選展望(4)三河
2015年3月31日
■豊橋市(定数5)
鈴木孝昌 70 党支部長 自現<4>
浅井由崇 53 県議会委長 民現<2>
渡会克明 62 党県副代表 公現<4>
丹羽洋章 46 (元)市議 自新
服部文一 48 電気設備業 維新
下奥奈歩 27 党職員 共新
6人が立候補を表明した激戦区。自民は現職鈴木と新人丹羽がインフラ整備や産業振興を訴える。民主浅井は連合の支援を受け、2期8年の実績を強調。前回、トップ当選した公明渡会は支持層をまとめ、維新服部は党のカラーを前面に出し、議員定数の削減を訴える。共産下奥は安倍政権への批判票を取り込み、県内で12年ぶりの党議席獲得を狙う。
■岡崎市・額田郡(定数5)
中根義高 42 会社役員 自現<1>
西久保長史60 労組顧問 民現<1>
鈴木雅登 44 (元)市議 維現<1>
園山康男 50 会社役員 維元<1>
梅村順一 56 (元)市議 自新
新海正春 63 (元)市議長 自新
楢原伸一 59 会社員 無新
選挙区が統合されたが、定数の合計は変わらず。いずれも当選1回の自民、民主、維新の現職3人に、元職1人と新人3人が挑む。西久保は出身労組の支持が固く、中根と鈴木は後援会の引き締めを図る。園山は日本一愛知の会から維新に移り、返り咲きを狙う。引退する現職から地盤を引き継ぐ新海は、額田郡が地元の梅村とともに党勢拡大を目指す。楢原は観光政策を訴える。
■豊川市(定数3)
小林 功 71 (元)県議長 自現<5>
藤原宏樹 37 (元)市議 自現<1>
野中泰志 54 (元)市副議長 無現<1>
大嶽理恵 37 (元)市議 民新
西川米子 67 (元)市議 維新
現職3人に、元市議の民主大嶽と維新西川の女性2人が挑む。県議長も務めた自民小林は、長年の経験と実績を武器に6選を目指す。自民藤原は若さを前面に出す。今回は無所属の野中は、大村知事の支援も受けながら、産業と観光振興の可能性を強調。大嶽と西川はともに県議会では少数派の「女性」と「野党」を訴え、福祉や教育の充実を掲げて支持拡大を狙う。
■碧南市(定数1)
石井 拓 50 会社社長 自新
鈴木実則 55 NPO役員 民新
現職が引退し、元市議同士の一騎打ちに。後継の石井は企業回りを中心に自民支持層を固め、自民から民主にくら替えした鈴木はつじ立ちなどで浸透を図る。
■刈谷市(定数2)
永井雅彦 54 労組役員 民現<1>
渡辺周二 58 (元)市議 自新
民主永井は労組の支持を背景に再選を目指す。自民は県議から参院議員に転身した酒井庸行氏の後継で新人の渡辺が出馬。ほかに目立った動きはなく、無投票の公算が大きい。
■豊田市(定数5)
三浦孝司 71 農業 自現<4>
中村 晋 60 トヨタ社員 民現<2>
樹神義和 46 労連顧問 民現<1>
小島丈幸 61 党県議団長 公現<4>
鈴木雅博 35 (元)議員秘書 自新
当選11回の自民倉知俊彦氏が引退を表明し、衆院議員秘書だった鈴木が後継として臨む。ほかは三浦、中村、樹神、小島の現職が表明した以外に出馬の動きはなく、無投票となる公算が大きい。
■安城市(定数2)
嶋口忠弘 56 労組顧問 民新
今井隆喜 37 (元)市議 無新
自民公認で出馬を予定していた市議が断念し、一転して無投票の可能性が高まった。今井は大村秀章知事の衆院議員時代の秘書。嶋口は引退する民主現職の後を継ぐ。
■西尾市(定数2)1減
稲垣昌利 38 党県役員 民現<1>
山田高生 45 (元)市議 自新
渡辺 靖 57 (元)幡豆町長 無新
旧幡豆郡との統合で定数は実質1減。山田は引退する現職2人の支援を受け、農協を中心に支持基盤を固める。稲垣は労組に加え、若年層の支持の掘り起こしに努める。渡辺は維新の推薦を受け、旧郡部の保守層の取り込みを図る。
■蒲郡市(定数1)
飛田常年 57 農業 自現<1>
インフラ整備など4年間の実績をアピールする飛田は保守層を中心に支持を固める。無投票の公算大。
■新城市・北設楽郡(定数1)
峰野 修 67 会社役員 自現<2>
山本拓哉 55 NPO代表 無新
峰野は実績を強調し、JAや建設業、商工会など各団体の支援を受けて支持固め。山本は新城市で進む産業廃棄物処理施設の建設反対を訴え、批判票の取り込みを図る。
■知立市(定数1)
柴田高伸 46 (元)鹿島社員 無現<2>
山崎亮璽 37 (元)議員秘書 自新
川嶋太久郎 30 党支部役員 民新
3選を目指す現職に2新人が挑み、三つどもえの激戦になる見通し。民主は市長選を機に離党した柴田の対抗馬として、県連の政治塾に参加した川嶋を擁立。支持母体の労組票の受け皿をつくった。山崎は、かつて秘書を務めた元自民県連会長鈴木政二氏らが支援。保守層からの集票を見込む。無所属になった柴田は地域をこまめに回り、無党派層に実績をアピールする。
■高浜市(定数1)
杉浦孝成 67 党市支部長 自現<3>
4選を目指す杉浦は企業回りを中心に足場を固めている。前回、対抗馬を擁立した民主は見送りを決めており、無投票の公算が大きい。
■田原市(定数1)
山本浩史 44 (元)市議 自現<1>
牧野京史 55 ビル清掃業 無新
自民の現職山本は地盤とする旧渥美地区以外も幅広く回り、4年間の実績を訴える。新人牧野は集会や街頭のつじ立ちなどで浸透を図る。
■みよし市(定数1)
小山祐 36 NPO理事 民現<2>
現職の小山が3選を目指し、民主と自民系一部の支持を固める。他に立候補擁立の動きはなく、無投票の可能性が高い。
=終わり
【注】立候補予定者の並びは、現職、元職、新人の順。同じ場合は(1)公認政党の衆院勢力(2)当選回数(3)五十音−の順。政党などの表記は、自「自民」、民「民主」、維「維新」、公「公明」、共「共産」、次「次世代」、生「生活」、減「減税日本」、無「無所属」。丸数字は当選回数。敬称略。肩書、年齢は投開票日の4月12日現在。