愛知

<なごや市議選 立候補予定者の顔ぶれ>(1)

2015年3月30日

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 名古屋市議選(定数七五)が四月三日に告示、十二日に投開票される。百四十人前後が立候補の意向を示し、前回に続く激戦が予想される。四年前、市議会解散請求成立に伴う出直し選挙で躍進し、二十八議席を獲得した減税日本は候補者を十八人に絞る。一方、前回選挙で議席を減らした自民、民主は党勢回復に向け、着々と準備を進める。昨年十二月の衆院選で躍進した共産、勢力拡大を目指す維新も積極的に候補者を擁立。十六選挙区の顔ぶれを紹介する。

■千種区(定数五)

伊神邦彦  68 自現<6>

斎藤亮人  55 民現<5>

田辺雄一  45 公現<2>

黒川慶一  61 無現<1>

玉置真悟  30 無現<1>

山田昌弘  44 民元<1>

蔦絵梨奈  27 自新

佐野洋一郎 47 維新

酒井健太朗 29 共新

手塚将之  38 減新

杉浦聡   41 諸新

 五議席を十一人で争う有数の激戦区。自民は元副議長の伊神と若手の蔦の二人を公認。民主もベテランの斎藤に加え、西区選出だった山田を擁立する。四年前の県議選で民主公認だった佐野は維新から出馬。田辺は支持母体の組織票を固め、酒井は八年ぶりの党の議席復活を目指す。元厚労省職員の手塚は減税の議席の確保を狙う。前回は減税公認だった黒川は生活からの出馬を検討し、玉置は無所属で戦う。新人三人で政治団体を設立した杉浦は前回に続く挑戦。

◆東区(定数二)

中川貴元 48 自現<5> =公

近藤徳久 52 無現<1>

谷弘三  38 民新

村瀬和弘 44 共新

佐藤夕子 52 減新

 河村たかし市長のお膝元の注目選挙区で、二議席をめぐり現職二人と新人三人が争う。自民は、議長などを歴任した中川が六選を目指す。四年前に減税公認で当選した近藤は、党を離れ、生活からの出馬を検討。その一方、減税は元衆院議員で党副代表の佐藤を立て、前回に続く議席獲得を目指す。民主は近藤昭一衆院議員の秘書を務めた谷を公認し、前回失った議席の奪還を狙う。共産は、前回に続き村瀬が挑む。

◆西区(定数五)

沢田晃一 44 公現<1>

鹿嶌敏昭 68 減現<1>

浅野有  45 自新

上園晋介 39 民新

小山憲一 54 維新

青木朋子 44 共新

 現職三人が立候補せず、五議席を現職と新人の六人が争う少数激戦に。公明は沢田が再選を目指す。減税は前回のトップ当選者が出馬せず、市議団長を務めた鹿嶌に一本化した。自民は、議長などを歴任したベテランが引退し、新人でゴム製品販売会社社長の浅野が後継に。民主は元東レ社員の上園を立て、議席奪還を目指す。維新は歯科医師の新人小山を公認。共産は現職が県議選に回るため、新人の青木を立てる。

◆北区(定数五)1減

渡辺義郎   77 自現<10>

服部将也   46 民現<4>

長谷川由美子 57 公現<3>

岡田幸子   50 共現<1>

田山宏之   56 減現<1>

山本靖也   45 自新

久間田賢   43 維新

荒深久明臣  53 無新

永墓一光   39 無新

 定数が前回から一つ減ったが、自民は元副議長の渡辺に加え、会社社長の山本を擁立し、二議席獲得を狙う。民主の服部、公明の長谷川、共産の岡田は、いずれも議席を守る構え。減税は党副幹事長の田山が再選を目指す。元減税の荒深は県議からくら替えし、無所属で臨む。維新は元配送会社社員の久間田を擁立。会社員の永墓は無所属で出馬する。

 【注】立候補予定者一覧は(1)現職、元職、新人(2)所属政党の衆院勢力(3)同じ政党は当選回数(4)当選回数が同じ場合と無所属新人は五十音−の順。丸数字は当選回数。年齢は投票日の満年齢。=以下は推薦政党。自は自民、民は民主、維は維新、公は公明、共は共産、社は社民、生は生活、次は次世代、減は減税、諸は諸派、無は無所属。文中敬称略。市議会は三月十二日に任期満了を迎えたが、同日時点の現職議員は現職と表記する。