県議選展望(2)尾張(上)
2015年3月29日
■一宮市(定数5)
岩村進次 60 会社役員 自現<6>
高橋正子 56 出版社社長 民現<3>
木藤俊郎 58 党県幹事長 公現<3>
犬飼万寿男 59 会社社長 自新
八木丈之 51 物流会社長 自新
安田誠 50 (元)民放社員 維新
板倉正文 57 (元)市議 共新
神戸健太郎 55 (元)商社員 無新
5議席を8人が争う見通し。うち4人は自民党を支持する保守系で、7期目を目指す岩村は実績を強調、いずれも一宮市議の八木と犬飼は転身を目指し、2月の市長選で敗れた神戸は無所属ながら、自民党衆院議員らの支援を受ける。前回トップ当選の木藤は支持基盤を固め、連合推薦の高橋は浮動票の取り込みを狙う。市議の安田は市内全域での浸透を図り、元市議の板倉は福祉政策を訴える。
■春日井市(定数4)
伊藤勝人 69 県副議長 自現<3>
神戸洋美 59 幼稚園長 自現<3>
日比雄将 41 中電社員 民現<1>
市川英男 48 党県役員 公現<1>
水野義彦 56 (元)市議 維新
柳沢けさ美 65 党県委員 共新
伊藤と神戸は後援会や支持団体の引き締めを図る。市川は4年間の実績を強調し、支持固めを進める。日比は出身労組の支持を固め、市内の行事に出向き、支持層を広げる。5度目の挑戦の柳沢は、毎朝の駅立ちなどで無党派層の取り込みを狙う。元市議の水野は積極的に地域の行事に参加し、身を切る改革の必要性を訴えている。
■津島市(定数1)
中野治美 59 団体理事長 自現<3>
4期目を目指す中野は、農業などの各団体から幅広い支持を受ける。他に立候補の動きはなく、無投票の可能性が高い。
■犬山市(定数1)
原欣伸 46 (元)市議 自現<2>
前回、減税新人との一騎打ちを制した原が、つじ立ちや企業回りで精力的に票を固める。立候補を表明しているのは今のところ原だけで、無投票の可能性がある。
■江南市(定数1)
奥村悠二 71 党県役員 自現<4>
江口雅明 56 (元)市議 無新
5期目を目指す奥村に、保守系で現在は江南市議の江口が挑む構図。続く江南市長選でも現職と保守系市議の一騎打ちが予想され、奥村と江口はそれぞれ市長選の候補予定者と連携しながら、支持の拡大を図る。
■小牧市(定数2)
山下智也 41 (元)市副議長 自現<1>
天野正基 45 団体代表 民元<2>
鈴木達也 62 (元)市議 無新
保守が分裂した2月の市長選の対立が響く。山下史守朗市長の支援を受ける鈴木は、市議を辞して無所属で挑戦する。山下は支持基盤の自民党票の取り込みを目指す。天野は非自民の受け皿として知名度向上に励む。
■稲沢市(定数2)
久保田浩文 62 党県幹事長 自現<5>
鈴木純 56 建設会社員 民現<2>
自民と民主の現職2人が準備を進め、前回に引き続き、無投票の公算が大きい。議長経験者の久保田は保守層を中心に支持を固め、鈴木は街頭で支援を訴える。
■岩倉市(定数1)
高桑敏直 56 (元)市議 無現<1>
前回は日本一愛知の会から立候補した高桑が、今回は無所属で出馬。他に立候補の表明はなく、無投票の可能性が高い。
■愛西市(定数1)
横井五六 58 幼稚園長 自現<4>
5期目を目指す横井は保守地盤から安定した支持を受ける。前回選で1人区となり、今回初めて無投票となる可能性が高い。
■清須市・北名古屋市・ 西春日井郡(定数2)
水野富夫 65 不動産業 自現<8>
安藤敏毅 57 党支部役員 民現<2>
太田考則 47 (元)西春町長 無新
中川敦史 43 会社役員 無新
9期目を目指す水野は、後援会を中心に組織を固める。安藤は労組からの支援を受け、支持層の拡大を目指す。この両現職に、元西春町長で北名古屋市議の太田と、前回は日本一愛知の会から出馬した中川が挑む。
■弥富市(定数1)
安藤正明 52 団体役員 自現<1>
安藤はあいさつ回りを重ね支持拡大を図る。ほかに立候補の表明はなく、無投票の可能性がある。
■あま市・海部郡(定数2)
石塚吾歩路 45 (元)美和町長 自現<1>
黒川節男 68 NPO理事 民現<6>
定数2を分け合う自民、民主の現職のほかに、これまで目立った動きはない。無投票の可能性がある。
■丹羽郡(定数1)
鈴木喜博 58 (元)大口町議 自現<2>
前回は大口町を地盤とする鈴木が無投票当選。今のところ立候補を表明しているのは鈴木だけで、今回も無投票の可能性がある。
【注】立候補予定者の並びは、現職、元職、新人の順。同じ場合は(1)公認政党の衆院勢力(2)当選回数(3)五十音−の順。政党などの表記は、自「自民」、民「民主」、維「維新」、公「公明」、共「共産」、次「次世代」、生「生活」、減「減税日本」、無「無所属」。丸数字は当選回数。敬称略。肩書、年齢は投開票日の4月12日現在。