福井

最重要は人口対策福井市議選候補者調査

2015年4月21日

 二十六日投開票の福井市議選(定数三二)で、本紙は立候補した三十九人にアンケートを実施した。市政の最重要課題として挙がったのは人口減少対策が最多で、有効な対策としては雇用の確保と子育て環境の充実が大半を占めた。

 最重要課題を人口減少問題としたの十四人。対策をめぐっては政府の五カ年計画「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が昨年末に示された。各自治体は二〇一五年度に「地方版総合戦略」を作成するため、立候補者の意識も高かった。

 「最も有効だと思う人口減少対策」では、雇用の確保が二十一人と最多。具体策では地場産業の振興やU・Iターンの促進などを掲げた。続いて子育て環境の充実が十八人で、子ども医療費の無償化や保育料無料化などがあった。

 ここ四年間の議会で議論が集中した市中心部のまちづくりは関心が低く、最重要課題だと回答したのは四人にとどまった。JR福井駅西口再開発事業は再開発ビル完成まで一年を切り、事業の進捗(しんちょく)は順調。五〇年を目標年次として県と市が策定した市中心部のまちづくり指針「県都デザイン戦略」も動きだしたためとみられる。

(山本洋児)