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福井と敦賀、選挙戦突入市議選告示、小浜は無投票当選

2015年4月20日

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 十九日に告示された福井、敦賀、小浜の三市議選には、計七十四議席に対し合わせて八十三人が立候補した。立候補者数は、四年前の前回と同数。小浜市議選(定数一八)は定数以上の立候補者がなく、無投票となった。あわら市議補選(被選挙数一)には新人二人が立候補した。

◆福井市議選 激戦、定数7人超え

 福井市議選には定数三二に対して、現職二十七人と新人十二人の計三十九人が立候補した。合併後で見ると定数を七人上回るのは、前々回の二〇〇七年市議選(定数三六)時の八人超過に次ぐ多さとなった。

 党派別内訳は自民七人、民主と維新各一人、公明三人、共産二人、無所属二十五人。年齢別では新人の二十代二人、現新合わせて三十代四人、四十代五人、五十代十一人、六十代十三人、七十代は現職四人と幅広い。女性は現職の三人のみだった。

 候補者が多く、当選ラインは定数三二に対し三十六人が立候補した前回(約千八百票)より下がることが予想される。

 十八日現在の選挙人名簿登録者数は二十一万四千七百五十一人(男性十万二千四百九十一人、女性十一万二千二百六十人)。

◆敦賀市議選 定数24に26人立候補

 敦賀市議選は定数二四に対し、事前に予想された二十六人が立候補し、選挙戦となった。

 内訳は現職十五人、元職二人、新人九人。党派別では民主一人、公明、共産各二人、無所属二十一人。

 届け出を済ませた各候補者は、それぞれの事務所から選挙カーを出発させて、精力的に市内各地を回り、支持を呼び掛けた。立候補者らは子育て支援や高齢者福祉の拡充、大雨のたびに越水のおそれのある「笙(しょう)の川」の整備促進などを公約に掲げ、自身の主張を有権者らに訴えていた。

◆小浜市議選 63年以降で初の無投票

 小浜市議選は定数一八と同じ十八人が立候補した。他に届け出はなく、十八人の無投票当選が決まった。

 同市議選が無投票になるのは、今の選挙の形になった一九六三(昭和三十八)年以降初めて。

 当選者の内訳は現職十四人、元職一人、新人三人。党派別では公明、共産各一人、無所属十六人。

 年明け以降、二十人を超える人たちが出馬の動きを見せたが、このうち数人が地域の支援を得られないことや家族への介護などを理由に立候補を見送った。