福井

深夜11時半まで「開票0%」県議選福井市選挙区

2015年4月14日

 十二日に投開票された県議選の開票速報のうち福井市選挙区分が午後十一時半の第五報まで開票率0%のままの発表が続いた。票の仕分け作業自体は滞りなく進んでおり、候補者の陣営などから批判の声が上がった。担当した市選管は十三日、本紙の取材に、知事選の確定作業と重なり広報がうまくできず「不手際があった」と釈明した。

 開票作業は市体育館(松本四)であり、速報は午後九時半ごろの第一報の後、第三報までは三十分おき、第四報以降は二十分おきに発表された。市選管によると、県議選の開票作業は知事選と並行して進め、票の仕分けはスムーズにいったが、集計段階で知事選の確定作業と重なり「知事選に集中していたためうまく広報できなかった」としている。

 他の選挙区で当選確実が続々と報じられる中、福井市選挙区候補者の各陣営では支持者らから「遅い」「いい加減」などとの声が相次いだ。

 午後十一時半ごろの第六報は開票率45・84%で発表され、その後は一時間足らずで確定票が発表された。市選管は「第四、第五報で(数字を)出せればよかった」と話し、作業を検証した上で、次回は改善したいとした。

 (山本洋児)