福井

<敦賀で知事選演説会>(下)西川一誠さん(70)無現

2015年4月10日

「原子力がなぜ重要かを国は説明しなくては」と訴える西川一誠さん=敦賀市で

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 敦賀市呉羽町のニューサンピア敦賀での個人演説会。地元の国会議員らの応援演説を受けた後、万雷の拍手を浴びて登壇した。いつも通りマニフェスト(政策公約)「福井ふるさと元気宣言」に掲げた施策を語り出す。ご当地の課題は特に丁寧に説明。その一つが原子力政策だ。

 「県の安全安心などを主張してきた」と安全第一の姿勢を強調。その上で「原子力がなぜ重要かを国が説明をしないと、原子力への支持率は上がらない」との持論を展開する。

 廃炉が決まった敦賀原発1号機のお膝元だけに「稼働していようが、廃炉だろうが、更地になるまでは一体。いろんな支援措置などが必要だ」との指摘も忘れない。長年、原発問題と向き合ってきた地域の発展と振興をいかに継続させていくかを端的に語った。

 さらに「敦賀は原子力の工場ではない」とも。原発と地域の連携を進める「エネルギー研究開発拠点化計画」に取り組んできたことに触れ「新しいエネルギー産業の拠点にならなければ、誇りにはならない」と断言。「原子力による電力供給地」からの“脱皮”を約束した。

 (桂知之)