福井

<県議選の各選挙区情勢>(下)

2015年4月10日

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◆小浜市三方郡三方上中郡(三−4) 現新2人激戦、票の行方注目

 無所属現職の西本正俊さん(56)と無所属新人の池田英之さん(51)が出身地の小浜市で激しく争い、二人の票の行方に注目が集まる。

 西本さんは基盤の遠敷(おにゅう)地区を足掛かりに全域で支持を訴える。前回に引き続き労組からの応援も取り付けた。池田さんは地元松永地区や自民党小浜支部の支援を前面に出した戦術。市議時代の地縁、血縁を頼りに票の掘り起こしに努める。

 無所属新人の小堀友広さん(66)は、引退する地元県議の後継として若狭町三方地域を固め、隣接の美浜町などで票の上積みを目指す。自民現職の中川平一さん(66)は徹底した組織選を展開。出身地の若狭町上中地域は盤石で、知名度を生かし他の農村部でも浸透する。

◆敦賀市(三−4) 地盤の地区で新人支持拡大

 定数三に対し、自民、民主の現職二人と無所属新人の二人が争う。

 無所属新人の宮崎則夫さん(67)は、三月七日から実施した市政報告会や個人演説会が三十回を超え、地域に応じた課題を議論。「膝と膝を突き合わせると反応が良い」と自信を見せる。

 民主現職の糀谷好晃さん(74)は、告示前に労組中心だった後援会を一般市民も取り入れ再編。大票田の市街地を中心に回り、市民への浸透を図り、若年層の票の掘り起こしも狙う。

 無所属新人の力野豊さん(55)は地盤の粟野地区で支持を広げる。陣営幹部は「終盤の盛り上げが課題」と気を引き締め、人柄を前面に押し出し「距離感が近い政治家」として訴える。

 自民現職の石川与三吉さん(84)は、告示後一日三回演説会を開き、熱弁を振るう。五期二十年の実績を強調し、陣営幹部は「県や国への強いパイプを持つのは石川だけ」と力を込める。