福井

<県議選の各選挙区情勢>(中)

2015年4月9日

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◆越前市今立郡南条郡(五−7) 混戦の7陣営、低投票率懸念

 五議席を七人が争う。多くの陣営関係者が投票率低下を懸念、前回並みの六千票を当選ラインと予想する。

 題佛臣一さん(59)=無新=は、地元の越前市吉野地区を中心に、雇用対策や地域福祉などを前面に支持拡大を図る。

 関孝治さん(74)=自現=は、七期の実績を掲げ、地盤の旧今立町と池田町で支持を固めて、他候補の進出を警戒する。

 宮本俊さん(51)=無元=は、十五地区で「育てる会」を組織。若い支持者のチームも市街地などで票を掘り起こす。

 仲倉典克さん(47)=自現=は、九千三百票の票田、南越前町が地盤。越前市内の同町出身者などへ浸透を目指す。

 山崎隆敏さん(66)=無新=は、原発再稼働反対を訴えて支持を広げる。街頭活動などを通じて手応えを強調する。

 細川かをりさん(55)=無現=は、草の根の運動を進めており、支持者グループを中心に前回票の上積みを目指す。

 辻一憲さん(49)=民新=は、地縁、血縁がなく、表明も遅れたと危機感を強める。五千の労組票を核に引き締める。

◆丹生郡(一−2) 町議の支持が二分する激戦

 定数は一で前回同様、藤野利和さん(63)=無元、島田欽一さん(58)=自現=の二人による一騎打ち。町議の支持をほぼ二分する激戦となっている。

 返り咲きを狙う藤野さんは、個人演説会などで県議時代の実績や一次産業活性化対策などを訴え、支持拡大に努める。二期目を目指す島田さんは、自民候補であることを前面に押し出し、全地区で自民支持層を中心に票固めを図る。大票田の朝日地区の票の行方が鍵を握る。

◆あわら市(一−2) 支援の拡大へ現新がしのぎ

 あわら市選挙区として初の選挙戦となり、芦原地区出身の東川継央さん(58)=無新、金津地区出身の笹岡一彦さん(59)=自現=の二人が一議席を争っている。

 東川さんは芦原地区を中心に、市議時代からの支持者や市議らの後押しを受けて選挙戦を展開し、支援の輪を広げている。

 笹岡さんはJAや各種団体などの組織力を背景に、金津地区の農村部で票を固め、個人演説会を重ねるなどして支持拡大を図る。

 両陣営とも日がたつにつれ、市民の関心が高まっていることを実感しており当選ラインを八千票と見ている。