<知事選 5分間1本勝負>(下)突破力、ナインに続け
2015年4月9日
質問に答える西川一誠さん=福井市の事務所で |
◆西川一誠さん(70)=無現
−国政でなく、知事を目指した理由は。
「もともと、地方自治を目指していた」
−政治家に問われる資質とは。
「約束したことを実行することが第一。それから自分のことを後に置くということ」
−対立候補の金元幸枝さんをどう思うか。
「よく分かりません。お会いしたことがないので」
−安倍晋三首相をどう評価するか。
「思い切っていろんなことをしているところはいいと思うが、もっと地方のことをよく分かってほしい」
−農協改革をどう考えるか。
「今の話と関係するが、東京目線でやると正しくない。食糧や水など生活の基本に関わるものを作っているのは地方。安全安心なものを食べられるということを基本にすべきで、それとずれると間違い」
−原発は必要か。
「重要性を考えると、安全(というポイント)をしっかりおさえながら、一定程度の原発は必要だろう」
−新幹線は必要か。
「必要。北陸の中でも、これがないと(都市間)競争に負けると思うし、金沢の現況をみても効果は大きい。これをさらに福井につなげていくのが重要」
−福井の良いところは。
「人々のつながりや粘り強さ。いろんな宝が潜在的にあり、磨き上げて総合化するのが大事だ」
−逆にまずいところは。
「思い切って何かをやりきれていない」
−選挙資金はどう捻出するか。
「各界各層から幅広く公正にいただいている」
−外食(昼食)はいくらだと高い。
「七百円前後」
−百万円あったらどう使う。
「農業で何か面白いことをしたい」
−酒はたしなむか。
「多少は。一番好きなのは梅酒」
−小さいころの愛称は。
「本名の読みが『かずみ』だから、かんちゃん」
−インターネットは見るか。
「あまり見ない。本の方が大事」
−最後にひと言。
「敦賀気比高が頑張って(選抜高校野球優勝という)歴史的偉業を成し遂げ(福井の)突破力の一例となった。平均力に加え、いろんな側面で突破力をつけるという方向付けができたと思い、大変うれしい」
(聞き手・桂知之)
<ルール> 質問、回答時間を合わせて5分間に限定。両候補者には質問内容を事前に知らせず、同じ内容をぶつけた。やりとりはすべて録音し、2人とも同じ分量にまとめた。