福井

<紙上応援演説>(下)西川さん陣営

2015年4月8日

西川一誠さんとの高校時代の思い出などを振り返る安野龍城さん=越前市安養寺町の専応寺で

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◆丹生高時代の同級生 安野龍城さん(70)

 出会いは丹生高校時代にさかのぼる。当時の西川一誠さんは「背が高くてすらっとしていて。(教科の)文理を問わずに優秀だった」。いわゆる「ガリ勉」ではなく「泰然自若というか、悠々としていた」。もの静かなタイプながら同級生に慕われていたという。

 自宅へもよく遊びに行った。「ちょっとやってみよう」と碁を一緒に打ったことが思い出だ。ルールも分からないまま教本を見ながら一番か二番。お互い学生時代を過ごした京都でも一緒に比叡山に登り、親交を深めた。

 「ふるさと納税」を提唱したり、幸福度日本一などをアピールしたり。福井への郷土愛の強さを「高校時代の担任が越前焼の研究者だったこともあって、昔からああいう姿勢はあったかも」と頼もしく見つめる。「新幹線(整備)なども、文化的にも乗り遅れてしまわないようにと、一生懸命なのでは」

 官僚時代のエピソード。高校時代の数学の先生が赴任地の近くへ訪れたとき「(宿泊している)旅館に、その先生を訪ねて来たそうだ。義理堅い一面もあるんだよ」。そんな人情味も魅力の一つだ。

(桂知之)