福井

<紙上応援演説>(上)金元さん陣営

2015年4月7日

◆新日本婦人の会県本部事務局長 多田初江さん(66)

 知事選は後半戦に入り、共産新人の金元幸枝さん(57)と四選を目指す現職で無所属の西川一誠さん(70)による舌戦も熱を帯びている。各候補者の活動の原点や素顔を知る人たちに、その人となりや魅力を語ってもらった。

金元幸枝さんとの長い付き合いからその魅力を語る多田初江さん=福井市の事務所で

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 「普通の人なんだけど、使命感が人一倍強くて頑張っちゃうの」と金元幸枝さんを長年見守ってきた、新日本婦人の会県本部事務局長の多田初江さん(66)。女性の地位向上や原発反対の活動を通じて知り合った。金元さんは当時、赤旗記者。「敦賀原発での冷却水漏れ隠しを物おじせずに体当たりで取材する姿が印象的」だった。

 金元さんの過去九回の衆院選をうぐいす嬢としてともに戦った。今では一回り近い年の差を超え、日帰り旅行を楽しむことも。そんな時は堅苦しい話題は抜き。「『料理好きの夫が急に魚をさばいてくれた。言ってくれれば良いのに』などの楽しそうな愚痴とか、好きなドラマの話やお互いの子どもの話とか」

 県民の命や暮らし優先を掲げ、熱い演説をぶつ姿とは全く違う“素顔”。選挙ポスターで首元を飾るネックレスも自作とか。「私もブレスレットをいただきましたから」と笑う。「本当に普通の福井の女性。仕事をしながら三人の子どもを育て、農業も家事もこなす。悩むこともある。そんな金元さんだから信頼できるし、共感できる」。初の女性知事誕生を心から待ちわびる。

(北原愛)