福井

<政党県代表に聞く>(4)石橋壮一郎・公明県本部代表

2015年3月10日

「地方創生に向け、党の果たせる役割はさまざまある」と話す石橋壮一郎代表=県議会議事堂で

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 −統一選にどう臨む。

 「県内では八人が改選となる。地方に根差した政党として重要な選挙。昨年結党五十周年を迎え、次の五十年へのスタートと位置付けている。現有議席の維持が目標」

 −県議選は五期務めた石橋氏が引退、福井市議の西本恵一氏が後継出馬する。

 「幹事長八年、市議三期務め、経験豊富。行動力も発信力もあり安心してバトンタッチできる」

 −西川県政の評価は。

 「福祉、教育などの分野で共通する政策を打ち出し、成果が出ている。防災などの取り組みも着実に進めており、知事選での推薦を決めた」

 −原発政策の考えは。

 「東京電力福島第一原発事故を教訓とし、将来的には原発に依存しない新しいエネルギー社会を目指す。ただ現存する原発は最大限安全を確保し、活用することが国益の観点からも不可欠。安全性の担保には人材や技術が必要で、福井県の果たす役割は大きい」

 −北陸新幹線の敦賀開業の三年前倒しが決まった。福井先行開業は。

 「技術的に可能ならば、やっていくに越したことはない。インフラ整備や安全確保、用地取得などの準備ができるかどうか。国が夏をめどに見極めるということで、対応を注視したい」

 −敦賀以西ルートは。

 「福井県の立場は当初の計画通り若狭ルート。ただ大阪までつなぐことは、圧倒的に京都・大阪の問題」

 −金沢開業が三月十四日に迫っている。

 「恩恵を受けられるよう北陸三県が一体となり知恵を出していくべきだ。抜かりない準備が必要で、自然や食など福井の良さを知ってもらう必要がある。県立恐竜博物館は見応えがあり、一つの観光資源として活用しないといけない」

 −地方創生の対応は。

 「鍵は仕事。地域経済を好循環させる仕組みづくりが必要になる。公明党は地方議員の全国ネットワークがあり、各地域でひねり出した知恵を参考にしつつ、自分たちの地域に合ったものをつくっていく。果たせる役割はさまざまある」

 (聞き手・山本洋児)