福井

<政党県代表に聞く>(2)玉村和夫・民主県連代表代行

2015年3月8日

「党勢拡大の礎になるような統一選にしたい」と意気込みを語る玉村和夫代表代行=福井市大手2の民主党県連事務所で

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 −統一選に向けた意気込みを。

 「党勢拡大の礎になるような統一選にしたい。現有議席を確保する。考えの近い無所属議員と連携し戦いたい。県議会はリベラル系議員が大きく減った。バランスの取れた議会にする必要がある」

 −そのためには何が必要か。

 「信頼回復が何より。一度失った信頼を取り戻すのが難しいことは昨年の衆院選でも感じた。地道な活動をしていくしかない」

 −原発に対する姿勢は。

 「二〇三〇年代には原発ゼロを目指す。従って新増設はしない。運転を続ければ放射性廃棄物が出続ける。中間貯蔵施設は簡単に決まらない。最終的にサイト内に置かなければならないかもしれない」

 −どう原発ゼロを実現するのか。

 「電力自由化に伴い、あわらでは地熱発電など各地の風土事情にあった再生可能エネルギーを増やす。燃料電池という手段もある。また、シェールガスは安価で発電所の建設費も原発より格段に安い。先を読むべきだ」

 −廃炉は地元経済に影響が出るという声もある。

 「廃炉は二十〜三十年続く大きなビジネス。世界各地に原発はあり、いずれは廃炉になる。世界的ビジネスでもある」

 −県人口が八十万人を割り、減少を続けている。

 「自然減対策には、結婚子育て支援に力を入れる。県が三人目以降の子どもの保育料を無料化にするとしたが、二人目からに拡大するべきだ。底上げしなければいけない。経済的理由で結婚に踏み出せない若者もいる。非正規労働の是正など収入を上げ、安定化させる政策が必要」

 −若者の流出も止まらない。

 「社会減対策には、県内大学の学部を充実させ、県外学生も呼び込める魅力的な大学にする」

 −北陸新幹線の金沢開業が間近だ。

 「金沢にないものをPRする。首都圏から人が北陸に来るのだから、前向きにとらえたい」

 (聞き手・塚田真裕)