2024年大会の様子
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ドームでの攻防 能登からも参加
「JAバンクあいち ドームドッジ2024 inナゴヤ」が2024年11月24日、バンテリンドーム ナゴヤで開かれました。全国最大規模のドッジボール大会に、新型コロナウィルスが収束した前年より42チーム多い16都府県の366チーム約7800人、観戦者を含め約9600人が参加しました。
11部門に分かれ、ふれあいブロック、予選リーグ、決勝トーナメントを戦いました。幼稚園児や小学生、学生、社会人が試合を楽しんだり、目標に向かったり、思い思いにドームの芝の上で躍動しました。
開会式では、中日ドラゴンズの松山晋也投手が登場。能登半島地震の被災地、石川県能登町のチームの主将が選手宣誓し、松山投手のボールを受けました。
審判、ボール拾いら約340人ものボランティアのサポートを受けました。 -
ファーストラブで初優勝
スタンツアマゾン=名古屋市天白区
幼児の部4歳以上の未就学児による21チームが参加した幼児の部では、上位を「スタンツ」の3チームが独占。優勝したスタンツアマゾンの主将(6)は、「サイコーだった」と笑顔をはじけさせました。
「ファーストラブ作戦」で最初の一撃を決め、流れを引き寄せました。川合勇進総監督(34)が考えた戦法です。「声掛けもできた」とメンバーは胸を張ります。「ドームドッジで優勝できたので、サッカーも野球もがんばる」と自信を深めています。
天白区の認可外保育施設の児童4チームで出場。準優勝はスタンツクウガ、3位はスタンツアギト。10年近く、ドッジボールを活動に取り入れ、初めて優勝。普段は川や山で遊び、大会前に集中的に練習しました。体力とチームワークは自然の中で培いました。客席の父母らの「おめでとうー」の掛け声に大きく手を振り返しました。
ももやま忍者 鉄人(愛知県みよし市)も3位でした。 -
あきらめず2度目V
INAZUMA鎧武=愛知県東海市
小学生低学年の部ファイターリーグ23チームが参加した4年生までの小学生低学年の部ファイターリーグ。優勝はINAZUMA鎧武です。平洲小(東海市)4年の主将は「みんなが諦めないで勝てたのでうれしい」。2016年に初優勝、18、23年に準優勝した強豪チームが8年ぶりにトップに立ちました。
ドームドッジ出場のために結成し、出場を「毎年、楽しみにしている」。昨年は決勝戦で敗れただけに「優勝したいと一球一球に集中して1つずつ前に進めました」と主将は充実の笑顔です。
3小学校の40人余が週3回練習。流れを奪われ、劣勢でも声を出すことで落ち込むことなく、切り替えられました。我如古光徳(がねこ・みつのり)監督(65)=東海市=は「今年は不思議なチーム」と首をかしげ精神力をたたえます。2度目の優勝を次の大会につなげます。 -
強豪チーム ドーム初V
ゆかいな仲間たち=愛知県春日井市
小学生高学年の部ファイターリーグ3年生以上の小学生高学年の部ファイターリーグで初優勝したのは、ゆかいな仲間たち。57チームの頂点に立ちました。光ヶ丘小(愛知県小牧市)6年の主将は「滑ったり、踏ん張れなかったり、ミスはいっぱいありました。でも仲間で助け合えました」。
春日井市を拠点に小牧市、名古屋市守山区、岐阜県の児童も集まり、週2~3回、練習しています。遊ぶより練習、のドッジボールが大好きなメンバーばかりです。
2021年、春の全国小学生選手権で準優勝。倉知克仁監督(51)=春日井市=は「大事なところで失敗しなかった」。試合を多くこなし、現場でめきめき力をつけ、ドームの勝利をつかみました。全国でも実力チームぞろいの愛知県の小学生ドッジボール。来年3月の選手権に向け、県大会から「突っ走ってがんばります」。 -
受験前に初優勝
POWERPUFF S=名古屋市名東区
女子の部ファイターリーグ9チームが戦った女子の部ファイターリーグで優勝したのはPOWERPUFF S。「攻撃力を磨いたのが勝因」と久保亜月主将(大学4年、21歳)。出場10回ほどで初優勝しました。
子どものころにドッジボールが好きだったメンバーで2014年に結成。名古屋市名東区の小学校に週2回、県内の中学、高校、大学、社会人20人余が集まり、楽しく練習しています。
「短い時間に攻防が入れ替わるのが魅力」とドッジボール愛を語る久保主将。今年は受験前の高校生もドームで戦いました。全日本女子総合選手権にも出場し、さらに実力を強化します。 -
デビュー戦でVさらう
アイアンゴーレム=愛知県弥富市
一般の部ファイターリーグ競技ドッジボール経験者らのチームによる一般の部ファイターリーグで優勝したのはアイアンゴーレム。ドーム出場のため、小学生時代からの経験者ら20人超で半年前に結成したばかり。週数回の練習をこなし、デビュー戦で24チームの頂点に立ちました。
同朋高(名古屋市中村区)2年の木全颯也主将(17)と虎次郎さん(25)=弥富市=の兄弟は全勝Vに「めっちゃ気持ちいい。攻撃、攻撃、攻撃。攻撃も防御も今日は刺さった」と大喜びです。鉄の人形(アイアンゴーレム)のような戦士たちは「2連覇、3連覇し、歴史を残したい」。 -
練習せずに2連覇
ジャック=愛知県北名古屋市
一般の部ふれあいAリーグ45チームが出場した15歳以上の一般の部ふれあいAリーグで優勝したのはジャック。昨年はジョーカーとして出場し、同じ部門で2連覇しました。松永涼主将(30)=北名古屋市=は「優勝を狙っていました。雰囲気も流れもよかった。サイコーです」。
岐阜県本巣市の小学校同窓メンバーで結成。全国大会で活躍したメンバーもいます。今は大阪、福井、岐阜、愛知などに住んでおり、今年も練習はゼロ。松永主将は「練習するチームじゃない」と胸を張ります。
年1回、ドームに出場し、旧交を温めます。「次は『キング』のチーム名で3連覇したい」 -
保護者チームお返しV
ダディ Soul=愛知県豊田市
一般の部ふれあいBリーグ34チームが参加した30歳以上の一般の部ふれあいBリーグではダディ Soulが初優勝。小学生高学年チーム「Soul West」ゆかりの保護者チームです。「今年は練習していいチームになった」。攻守を分けて強化し、過去の3位入賞を上回りました。
Soul West は2024年3月の春の全国小学生選手権で全国制覇。Soul Westを知ってもらい、てこ入れしたいと保護者チームが出場しました。
ドームでSoul Westはあいにく敗退。Soul Westが敗れたチームの保護者チームにダディ Soulが勝って、優勝するドラマのような展開でした。「リベンジVです」と原弘樹主将(44)=豊田市。来年は親子Vを狙います。 -
能登の小学6年が選手宣誓
開会式では、愛知県ドッジボール協会の加藤常文会長、愛知県信用農業協同組合連合会の柴田伸一代表理事常務が「日ごろの練習の成果を十分に発揮してください」とあいさつ。小学生高学年の部ファイターリーグに初出場した小木クラブ(石川県能登町)の主将が選手宣誓しました。
能登半島地震では、周囲の家や学校が被災したと紹介し、「大好きなドッジボールができなくなりましたが、支援いただいて、復興してきました。正々堂々と戦い抜くことを誓います」と感謝を込めました。被災地からは御船クラブも参加し、小学生低学年の部ファイターリーグで戦いました。 -
ドラ松山投手「熱いプレーを」
開会式には、セ・リーグ最優秀中継ぎ投手賞を受けた中日ドラゴンズ松山晋也投手も登場。「皆さんもここで、熱いプレーをしてください」と激励しました。
始球式では、松山投手のボールを小木クラブ主将がキャッチ。客席の松山投手のファンは横断幕を掲げ、ドッジボールでのストライクを後押ししました。出場選手らは、ダイヤモンド上に敷かれた16のコートに分かれ、試合に臨みました。 -
副賞は愛知県産品
優勝チームへの副賞は愛知県産米「愛ひとつぶ」、モルテンとミカサのボール。2位にはイチゴ「紅ほっぺ」、3位の2チームには「蒲郡みかん」が贈られました。自慢の愛知県産ばかりです。丹精された農産物を食べ、元気な体をつくってください。
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よりぞうと撮影
JAバンクの公式キャラクター「よりぞう」は、開会式、表彰式を盛り上げたほか、JAバンクあいちPRブースで開催した撮影会で500名を超える子どもたちと触れ合い、よりぞうシールをプレゼントしました。
また、同時に開催したクイズラリーでは、農産物にちなんだクイズに答えた子どもたちがよりぞう反射キーホルダーを受け取りました。 -
特製グッズ品さだめ
ドーム内の売店、ガチャガチャでは、JAバンクあいちドームドッジ2024 inナゴヤの特製グッズが販売されました。タオル、きんちゃく袋、ペンなど12種類。スタッフは「キーホルダー、シャープペンシルがよく売れます」。ガチャガチャの前では、出場記念の缶バッジ、キーホルダーを求める人でにぎわいました。