買い物ついでの投票、好評 期日前、前回比の最大1・8倍
2019年4月19日
二十一日に投開票される大津、彦根、近江八幡、栗東市の四市議選のうち、大型商業施設などに期日前投票の投票所を設けている大津、彦根、近江八幡の三市で、期日前投票者数が四年前の前回と比べて最大一・八倍まで増加している。投票は二十日まで受け付けている。投票率向上を目指した狙いが、好スタートを切った形だ。
「ついでに買い物ができる。学校や市役所の投票所よりも便利だと思います」。買い物客でにぎわう大津市のショッピングモール「フォレオ大津一里山」の投票所で十七日、一票を投じたIT関連業の男性(69)は笑顔で話した。
大津市選管は、昨年六月の知事選から同ショッピングモールに投票所を設置。午後八時までとされている市役所などと異なり、平日は午後九時まで投票できる。今回の市議選では期日前投票期間の開始から三日間で、市内全六カ所中で三番目に多い千六百九十二人が投票した。
同施設がある市南部から出馬しているある陣営の関係者は、取材に「演説会などで『商業施設でお買い物ついでに投票できますよ』と紹介している」と話した。選挙活動では他にも、期日前投票を促している候補者もいるようだ。
彦根市は前回も設けたショッピングセンター「ビバシティ彦根」に期日前投票所を置いたほか、今回は新たに県立大にも投票所を設置。近江八幡市は「イオン近江八幡ショッピングセンター」に期日前投票所を設置した。両市とも、期日前投票者数は増加している。
期日前投票は二十日まで、四市にある計十四カ所で受け付けている。大津市選管の担当者は「投票日にお出かけをする方や、高齢などで一人の来場が難しい方は、利用してほしい」と訴えている。
(作山哲平)