各候補「最後のお願い」 県議選きょう投開票
2019年4月7日
統一地方選前半戦の県議選は、七日に投票、即日開票される。無投票となった三選挙区を除く十選挙区の三十八議席を、五十五人が争う。自民が単独過半数を占めるか、立民、共産、チームしがなどの「非自民」がそれを阻むかが最大の焦点だ。大勢は七日深夜に判明する見通し。選挙戦最終日の六日、各候補は街頭で「最後のお願い」を繰り広げた。 (県議選取材班)
十議席を巡り、十二人が立候補した大津市選挙区では、自民現職が市中心部を終日、選挙カーで回った。ショッピングセンター前での演説では、行き交う車に手を振りながら「働きます。どうか勝たせてください」と繰り返し訴えた。
現職五人、新人三人で五つのいすを争った東近江市・日野町・愛荘町選挙区。立民現職がスポーツイベントでにぎわう日野町の公園に出向き、親子連れらに握手を求めた。「再び県議会に送っていただきたい」と言葉に力を込めた。
現職一人、新人二人が争った野洲市選挙区(定数二)では、チームしが現職が市内の商業施設前で「県政に押し上げていただけたら、全ての県立学校のトイレ洋式化を実現する」などと訴え、買い物客らに手を振ってアピールした。
七日の投票は、十選挙区の七百十カ所の投票所で午前七時〜午後八時に行われる。このうち二十八カ所では、開始時間を一〜二時間繰り上げたり、終了時間を一〜二時間早めたりする。開票作業は、八日午前零時半ごろに終了する予定。
前回選の投票率は46・54%で、過去最低を更新。県選管が発表した五日までの期日前投票者数(七日間)は八万四千三百四十六人となり、選挙戦となった十選挙区の選挙人名簿登録者数の8・3%。前回選の同時期より2ポイント上昇した。
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県選管の世古正委員長は「今回の県議選は、今後の地域の自治や県政のあり方を方向づける重要な意義を持つ選挙。決して棄権することなく、貴重な一票を必ず行使していただきたい」とのコメントを発表した。