自民、非自民の勢力図は? 県議選きょう告示
2019年3月29日
県議選の投票を呼び掛ける看板=県庁で |
統一地方選の県議選(定数四四)が29日、告示され、4月7日の投開票に向け、県内各地で9日間にわたる選挙戦の火ぶたが切られる。告示前日の28日には、県庁に投票を呼び掛ける看板が掲げられ、選挙ムードが高まった。
最大の焦点は、自民と非自民のどちらが過半数を占めるか。県を二分するような大きな対立軸は見られないものの、各政党は今夏の参院選をにらみながら、少子高齢化策や防災対策、地域活性化策などについて論戦を繰り広げるとみられる。
立候補予定者は、前回より二人多い六十一人。十三ある選挙区のうち、無投票になる公算が大きいのは、現職以外に目立った動きがない栗東市、湖南市、高島市の三選挙区(いずれも定数二)で、その場合、前回より二つ減ることになる。
これに対し、彦根市・犬上郡(定数四)は、現職三人、新人三人、元職一人による激しい選挙戦となる見通し。近江八幡市(定数三)では、保守系の前衆院議員が立候補を表明し、現職二人、新人三人による争いが注目を集めそうだ。
立候補予定者の内訳は、現職三十七人、新人二十三人、元職一人。公認候補は自民二十二人、チームしが九人、共産七人、立憲民主五人、公明二人。無所属は十六人で、うち七人は自民推薦。社民は県議選では初めて候補を擁立しない。
県選管は二十八日、同日現在の選挙人名簿登録者数を発表した。十八歳選挙権の導入もあり、四年前(二〇一五年四月)より三万二千七十二人増の百十五万二千七百四十四人で、男性五十六万三千二十三人、女性五十八万九千七百二十一人。
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県選管の世古正委員長は県議選の告示に向け、「本格的な人口減少社会が到来し、時代は大きな転換点を迎えている。統一地方選は今後の地方自治のあり方を方向づける重要な選挙。責任ある一票を投じてほしい」とコメントを発表した。
(成田嵩憲)
◆立候補者受け付け 各地でリハーサル
二十九日告示の県議選を前に、立候補者の届け出を受け付ける県内の市役所など十二カ所で、二十七、二十八の両日、受け付けのリハーサルが行われた。
甲賀市役所では、市選管の平尾照子委員長や職員ら十六人が参加した。A〜Dと書かれたベストを着用して陣営関係者に扮(ふん)した職員四人が、くじを引いて届け出順を決定。書類審査を経て、腕章や街頭演説用の旗など選挙運動の七つ道具を交付する手順を確認し、本番に備えた。
(築山栄太郎)