<県議選選挙区の構図> 長浜市 米原市 高島市
2019年3月28日
◆長浜市(定数四)
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現職三人、新人三人の計六人が立候補を表明し、激戦が予想される。前回選で議席を三から二に減らした自民は、前回トップ当選を果たした現職一人を公認し、新人三人を推薦。保守票を巡って四人がしのぎを削る。チームしがは現職一人を擁立し、勢力の維持を目指す。前回選で選挙区初の議席を獲得した共産も、議席の死守が最重要課題だ。
川島は三期十二年と議長の実績を強調。幅広い企業・団体から推薦を得る。旧長浜市を軸に、旧東浅井郡、旧伊香郡にも食い込む。
杉本はこまめに配る県政報告で、巨額の国体施設整備を批判するなどして支持を拡大。地盤は旧湖北町で一部保守層にも浸透する。
大橋は非自民、非共産の受け皿として、地盤の旧高月町から各地へと浸透を図る。「子どもに夢を」と元教員の人脈で票をたぐる。
浅見は旧高月町が地盤。市遺族会の支援を受け、旧東浅井郡の保守層にも食い込む。県内の「南北格差」の解消などを唱える。
旧木之本町出身の柴田は「県最北の立候補予定者」とPR。過疎が進む地域の活性化を訴えつつ、旧長浜市でも支持拡大を目指す。
藤井は長浜市長の弟。地盤の旧虎姫町をはじめとする旧東浅井郡、旧長浜市での広がりを図る。河川対策や防災の充実を訴える。
◆米原市(定数一)
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チームしが現職の角田は国民と立民県連、社民から推薦を受け、自民新人の鈴木は公明党から推薦を得た。「与野党対決」の様相を呈し、今夏の参院選の前哨戦になりそうだ。
元文部科学省の鈴木は、過疎化が進む地域の振興を強調。若者の移住・定住策をはじめ、教育や子育て支援の充実を訴える。
角田は市と県のパイプ役を担い、防災対策や障害者支援などの実績をアピールする。起業推進や雇用拡大などの政策も訴える。
◆高島市(定数二)
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前回は現職、新人計四人が争う激戦だったが、今回は現職二人以外に立候補に向けた目立った動きはなく、八年ぶりに無投票になる公算が大きくなっている。
清水は初めての無所属。前回はチームしが公認だったが、地域密着の姿勢を押し出した。地元市議や自治会などと連携を強める。
海東も、前回に続き無所属で挑む。昨年四月に自民党に入党し、保守層に浸透を図る。高島市長時代のネットワークも生かす。
(敬称略)
=終わり
【注】立候補予定者の掲載順は政党、諸派、無所属の順で、政党は衆院勢力順。同一党派では現職、元職、新人の順で、現職は当選回数順。新人は五十音順。党派の略称は自=自民党、立=立憲民主党、国=国民民主党、公=公明党、共=共産党、社=社民党、し=チームしが、無=無所属。