<県議選選挙区の構図> 草津市 守山市 栗東市 野洲市
2019年3月25日
◆草津市(定数四)
自民一人、共産一人、無所属二人の現職四人に、自民の新人が党の議席回復を目指して挑戦する。有権者がこの四年間で六千人以上増えており、県議選では初めて投票する十八、十九歳の若者を含む浮動票の行方も当落を左右しそうだ。
奥村は議長や党県連幹事長を務めた実績を強調。難病対策や道路整備の促進を訴え、市東部を拠点に企業や自治会の支持を固める。
白井は二〇一六年の市長選で敗れたが、その時の後援会を母体に活動。市西部を拠点に、商工団体や農政団体などの支援を得る。
藤井は滋賀国体の経費が「高すぎる」と批判し、福祉に回すよう主張する。女性団体や子育てサークル、商店主からの支持も厚い。
駒井は、救急医療の整備や教育の充実を主張。二期八年で築いた人脈を生かし、福祉関係者や子育て世代への支持拡大を図る。
山本は、連合の支援を得て、命を大切にする政策を主張する。児童虐待防止をはじめ、医療介護福祉の充実や動物愛護を重視する。
◆守山市(定数二)
現職一人と新人二人が挑む。立民の男性県議が昨年九月に病気で他界し、欠員となっていたが、八年ぶりの選挙戦となりそうだ。
岩佐は二期八年の実績を強調。一月の市議補選では支援した新人が当選し、地盤を守った。スポーツ振興や琵琶湖の活用を訴える。
森は市議を五期務めた実績と若さを強調。ビワイチと観光を絡めた施策を訴え、保守層に加え若者や子育て世代への浸透を図る。
元市議の小川は弱者に優しい社会の実現を掲げる。一部の市議や連合滋賀などの支援を受け、衆院選に二度挑んだ経験を生かす。
◆栗東市(定数二)
現職二人が名乗りを挙げている。ほかに立候補の動きは見られず、一一年、一五年に続き、三回連続の無投票となりそうだ。
竹村は、市と県をつなぐパイプ役を担った実績を強調。かつて理事長を務めた青年会議所の人脈を生かし、経済界で支持を広げる。
九里は市内の半数ほどの自治会から推薦を得た。市民団体やスポーツ団体との連携を強め、子育て支援や雇用対策などを訴える。
◆野洲市(定数二)
自民のベテラン県議が引退し、現職一人と新人二人が争う構図。前回はトップと次点の差が二百十一票の接戦だった。今回も一票をめぐる戦いになりそうだ。
冨波は教員三十四年、県議二期八年の実績を強調。教育や健康、医療福祉を重視し「現場第一」の姿勢で市全域に支持拡大を図る。
元市議の井狩は、農家や経営者の仲間とともに少子高齢化対策を訴える。旧中主町を地盤に、前回次点で敗れた経験を生かす。
僧侶の益川は、旧野洲町の地元自治会から支援を受け、過疎化や少子高齢化などの対策を訴える。若さを武器に浮動票も狙う。
(敬称略)
【注】立候補予定者の掲載順は政党、諸派、無所属の順で、政党は衆院勢力順。同一党派では現職、元職、新人の順で、現職は当選回数順。新人は五十音順。党派の略称は自=自民党、立=立憲民主党、国=国民民主党、公=公明党、共=共産党、社=社民党、し=チームしが、無=無所属。