県議選が事実上スタート 必勝誓い地元へ駆け足
2019年3月16日
三月二十九日に告示される県議選(四月七日投開票)まで二週間に迫った十五日、県議会二月定例会議が閉会し、立候補を予定する現職県議らが慌ただしく地元へ駆け戻った。四十四の議席争いに向け、今後、現職らの動きが本格化し、統一地方選モードに突入する。
県議選の最大の焦点は、自民と非自民のどちらが過半数を占めるか。二十二議席を現有する自民党県議団は単独過半数を狙い、立憲民主党、国民民主党の県議らでつくる会派「チームしが」は、共産党や非自民系の無所属と合わせて「自民一強」に立ちはだかる。
立候補を予定しているのは、現職三十七人、新人二十三人、元職一人の計六十一人。現職四十三人(一人欠員)のうち不出馬は六人で、全員が引退するとみられる。立候補者数は、過去最少だった前回選の五十九人を上回る見込みだ。
党派別で見ると、自民が最多の二十二人を公認し、次いで地域政党チームしがが九人、共産が七人、立憲民主が五人、公明が二人と続く。国民民主や社民はそれぞれ一部の候補に推薦決定を出しているが、公認候補を擁立しなかった。
全十三選挙区のうち、栗東市、湖南市、高島市の三選挙区(いずれも定数二)で、現職以外に立候補に向けた目立った動きが見られず、無投票となる公算が大きくなっている。三選挙区が無投票になった場合、無投票の選挙区数は前回より二つ減ることになる。
閉会後、湖北地域の現職は「県民の代表として一定の実績を残すことができた。万感の思いだ」と任期を振り返り、「今日から本格スタート。支持者回りや集会など細かい日程を詰め、必勝を期したい」と気持ちを切り替えていた。
激戦が予想される選挙区に挑む湖東地域の現職は、「新人は本格的に活動している」と他候補の動向に気をもむ。「限られた時間だが、明日からの活動にさらに力を入れて、県議会にもう一度戻ってくる」と足早に地元に向かった。
(県議選取材班)