16市町が締め切り前倒し 知事「投票機会を」
2019年4月24日
統一地方選で投票率が低迷する中、県内の投票所の六割が投票時間を公選法で定める午後八時より一〜三時間前倒しした。鈴木英敬知事は二十三日、報道各社の取材に「投票機会をなるべく奪わないことが大切だ」と述べ、各市町の選管と投票時間を延ばせないか協議する考えを表明した。
公選法では各市町の事情に応じて、投票時間の前倒しが可能で、離島や遠隔地など投票箱搬送に時間がかかる地域が想定されている。だが、県内では、津市が全域で午後七時に投票を締め切るなど、六市十町が、全投票所の締め切り時間を早めている。
鈴木知事は「人口減少や職員減少、速報性が求められていることなどの要因はある」と理解を示す一方で、できるだけ投票機会を増やす必要があると強調。「問題意識を持って県選管が市町選管と対話してもらいたい」と述べた。
(森耕一)