統一地方選2019

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後半戦は21日投開票 首長選は朝日町長選のみ

2019年4月20日

 統一地方選の後半戦は二十一日に投票が行われ、即日開票される。県内の首長選は三市町で無投票が相次いだため朝日町長選のみ。議員選は四日市、鈴鹿、鳥羽の三市議選と津市議補選、朝日、川越の二町議選と東員町議補選がある。選挙戦も残り一日となり、各候補者の有権者への訴えはラストスパートに入った。支援の輪を少しでも広げようと選挙区を駆け回り、声をからしている。

◆朝日町長選

 朝日町長選は、ともに無所属新人の元会社役員の矢野純男さん(68)、元自治区長の川崎泰弘さん(61)、元町議の池田耕治さん(52)が立候補し、三つどもえの戦いとなっている。

 矢野さんは町民交流の促進や役場の意識改革を掲げ、民間企業での経験から「明るいサービス精神で町政に取り組む」と主張。川崎さんは「マンネリ化した町政を変えていく」と元銀行員の立場から、町長の報酬の引き下げや企業誘致を訴える。池田さんは議員経験から、子育て支援の拡充を主張。中学校給食の実現や学校教材費の補助導入を訴え、「全国トップ5に入る町を目指す」と力を込める。

◆四日市市議選

 定数三四を巡り、現職二十九人と新人十二人が激戦を繰り広げている。立候補者は前回より五人減。党派別では自民五人、公明五人、共産三人で、立民、維新、諸派が各一人、無所属二十五人。

 女性は現職二人を含む八人。議席数が伸びるかが注目で、ある候補は「同世代の女性から『声を届けてほしい』と期待の声がある」。一方、ある男性候補は「有権者の熱はいまひとつ」と心配する。

◆鈴鹿市議選

 定数三二に対し、候補者三十五人が激戦を繰り広げ、訴えは哀願調になってきた。今回は地区ごとで候補者数の偏りが目立ち、栄地区は五人が立候補。一方、議員を長年輩出してきた石薬師地区からは一人も出ず、草刈り場の様相だ。内訳は現職二十三人、元職三人、新人九人。党派別は自民七人、公明三人、共産三人、立民一人、旧民進系地域政党の三重民主連合一人、諸派一人、無所属十九人。

◆鳥羽市議選

 定数一四に対し十五人が立候補した。現職十一人、新人四人で、党派別では自民三人、共産二人、公明一人、無所属九人。

 地縁血縁を中心とした選挙戦。強固な地盤や組織票を持つ一部の候補に票が集中する傾向があり、前回はトップと最下位の当選者で二・七倍の差があった。

 今回は落選一人の少数激戦。下位は接戦も予想され、候補者不在の三離島などでも支援を求める声が響く。

◆津市議補選

 被選挙数二に対し、八人が激戦を繰り広げている。内訳は元職二人、新人六人。党派別では三重民主連合一人、諸派一人、無所属六人。女性は新人二人。

 市長選が無投票となった影響もあり、有権者の盛り上がりはいまひとつ。

 二〇一一年の補選では同じ被選挙数で当選に二万票以上が必要だった。各候補とも、当選ラインに関わる投票率の行方に気をもんでいる。

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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