2市長、3市議、1市議補選が14日告示
2019年4月13日
統一地方選の後半戦の幕開けとなる市長選、市議選が14日に告示される。県内では津、鈴鹿の2市長選と、四日市、鈴鹿、鳥羽の3市議選、津市議補選がスタートする。16日には町長選と町議選、町議補選が告示される。いずれも21日に投開票される。
◆津市長選 初の2連続無投票公算
津市長選は、無所属で3選を目指す現職の前葉泰幸さん(57)のほかに立候補の動きはなく、2015年の前回に続く無投票の公算が大きい。2回連続の無投票なら同市で初めて。
前葉さんは、自民、立憲民主、国民民主、公明、旧民進系地域政党の三重民主連合から推薦を受けた。政党以外では、企業労組や自治会など約420団体が推薦するなど幅広い支持基盤を得ている。
前葉さんは市産業・スポーツセンターの建設や小中学校の普通教室へのエアコン設置など2期8年の実績を強調。子どもや高齢者への支援を充実させることや、地域に根差した政策の実現を公約に掲げている。
共産党は3月に候補者の擁立を断念している。
(斉藤和音)
◆鈴鹿市長選 無投票予想12年ぶりか
鈴鹿市長選は、3選を目指して立候補を予定する無所属現職の末松則子さん(48)のほかに目立った動きはなく、12年ぶり無投票の見通しが強まっている。
末松さんの支持基盤は盤石で、自民、立憲民主、国民民主、公明の各党に加え、旧民進系地域政党の三重民主連合から推薦を得た。地元も企業や自治体など約200団体の推薦を取り付けている。
昨年9月、議会で出馬表明。2期8年の実績を強調し、公約に防災体制強化や地域医療の充実、公共交通の利便性向上を掲げている。
末松さんは前々回の2011年、新人同士の三つどもえを制して中部9県初の女性市長に。15年の前回は一騎打ちで新人を破った。
(片山健生)
◆四日市市議選 女性の比率どうなる
定数三四に対し、四十一人が立候補を予定している。内訳は現職二十九人、新人十二人。党派別では自民五人、立憲民主一人、公明五人、共産三人、日本維新の会一人、諸派一人、無所属二十五人。
現職は三人が引退し、一人が県議選に出馬した。自民は公認と推薦を合わせて七人と前回より四人減。旧民進系は公認が三人から、立憲民主の一人に減った。公明、共産はそれぞれ現有議席の維持を目指す。
現在、二議員しかいない女性は、現職と新人合わせて八人が挑戦する。女性議員の比率上昇も注目されそうだ。
(高島碧)
◆鈴鹿市議選 南部の局地戦激しく
定数三二に対し、三十五人が立候補を予定している。ベテラン二人を含む現職三人が県議選に打って出たため、情勢は混沌(こんとん)。南部を地盤とする人が比較的多く、熾烈(しれつ)な局地戦が予想される。
内訳は現職二十三人、元職三人、新人九人。党派別では自民七人、立憲民主一人、公明三人、共産三人、旧民進系地域政党の三重民主連合一人、諸派一人、無所属十九人。年齢は二十七〜七十三歳で、女性三人。
市を二分する争点はなく、候補予定者の多くが防災力向上や地域活性化、福祉充実などを訴えている。
(片山健生)
◆鳥羽市議選 県議選結果どう影響
定数一四に対し、出馬の見込みは十五人の少数激戦。現職十一人、新人四人の顔触れとなる。党派別では、自民は無所属から移行した現職二人を含む三人、共産二人、公明一人、無所属は九人。
少子高齢化や過疎化が進む中、地域活性化に加え、財政難に苦しむ市政をどう支えるかが争点。
離島行政も課題だが、出馬は答志島の二人のみで、他の三島は候補者ゼロ。地縁血縁を軸とした選挙戦が見込まれるが、一騎打ちで市を二分した県議選の影響も注目される。
(西山和宏)
◆津市議補選 激しい戦いに
被選挙数二に8人が立候補を予定し、激しい戦いが予想される。内訳は元職2人、新人6人。党派別では三重民主連合1人、諸派1人、無所属6人。
4人は昨年1月の市議選に続く出馬となり、うち元職2人は復帰を目指す。2011年の市長選で今の現職に敗れた新人も名乗りを上げている。補選は、県議選に立候補した市議2人の辞職により行われる。
(斉藤和音)