18歳、何を託した? 「政治へ興味増した」「今後何するか注目」
2019年4月9日
七日投開票の知事選と県議選は、選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられて初めての統一地方選でもあった。初めて選挙権を手にした人たちは一票に何を託したのか。投票を終えた十八歳に聞いた。
鈴鹿市の専門学校生落合海斗さんは「自分が入れた候補者で良かったか、と考えた。実際に投票することで政治への興味が増した」と話す。ただ、投票前は関心が低く「候補者の考えをもっと知っておけば良かった」と悔やんだ。
亀山市の短大生黒田夏希さんは、昨年十月の亀山市議選に続いての投票。市議選では知名度や印象で候補者を選んだ反省から、今回は候補者の主張を知った上で投票した。「意見を主張する方法として意味がある。これからも必ず投票します」
候補者に求める政策も、さまざまだ。名張市の短大生向美侑さんは、投票前に選挙公報に目を通したが、知りたかった子育て支援や保育の人材育成に関する具体策は書いていなかった。「当選した人がこれからの三重や名張のために何をするのか注目して、また投票に行きたいです」。津市の専門学校生鈴木海月さんは「卓球に打ち込んでいるので、スポーツ支援に力を入れてくれる人に入れた」と話した。
それぞれの思いを胸に、一票を投じた若者たち。だが、今回の投票率は知事選が46・68%、県議選は48・95%。半分以上の大人が投票に行っていないことになる。
この結果に対し、松阪市の高校三年森井皓太さんは「びっくりした」。五日に十八歳の誕生日を迎えた直後に投票に行くことになったが、「公約を守っているか見張るためにも、政治に関心を持ち続けたい」と話した。