統一地方選2019

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県議選告示、65人届け出 5選挙区で無投票当選

2019年3月30日

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 県議選は29日告示され、17選挙区(定数五一)に65人が立候補した。5選挙区の計13人は無投票で当選を決めた。残る12選挙区の計52人は来月7日の投開票に向け、9日間の舌戦をスタート。旧民進系と自民・公明のどちらが最大勢力となるかが最大の争点で、定数削減を撤回した是非も問われる。

 立候補者は前回より三人多く、現職が四十二人、新人が二十人、元職が三人。女性候補は前回より五人増えて十二人となった。

 公認候補は自民二十三人、公明二人、共産三人、維新一人、旧民進系の地域政党は新政みえ四人、三重民主連合五人、諸派一人、無所属二十六人。

 推薦した無所属を含めて、自民は亀山市を除く十六選挙区に擁立した。公明公認と合わせると二十八人に達した。旧民進系は二十四人で、鳥羽市、志摩市、亀山市の三選挙区に擁立できなかった。

 公明は、単独で現有二議席の死守を目指す。共産は現有二議席から上積みを図る。

 無投票当選は前回より三選挙区、計二人少なかった。当選者は自民と旧民進系が六人ずつ、無所属が一人。無投票は、いなべ市・員弁郡(定数二)が三回連続、熊野市・南牟婁郡(同二)が二回連続。松阪市(同四)、伊勢市(同四)、亀山市(同一)では、前回は選挙戦だった。

 期日前投票は三十日に始まり、知事選と同じ会場で投票できる。

 (森耕一)

◆自民VS旧民進、争いし烈 7人区・津市

 定数七の津市選挙区には、現職六人と新人二人の計八人が立候補した。四年前は新政みえが三議席、自民が二議席を獲得したが、今回はどちらが三議席を占めるか。県議選全体の縮図となる多数派争いは、新政、自民がそれぞれ市議からのくら替えで擁立した新人の戦いが鍵を握りそうだ。

 新政みえなどが推薦する新人の川口円さんは津ヨットハーバーで出陣式を開き、民間労組幹部ら二百人に「地域経済を活性化する」と訴えた。市内で強固な公務員労組は、新政が公認、推薦する現職二人の支援に回るため、無党派層を意識し「現状維持か、変革か」と声を張り上げた。

 自民新人の小林貴虎さんは大門の津観音で第一声。三百人の支持者に議員定数問題を取り上げ、「削減撤回の議決は市民を愚弄(ぐろう)している」と、撤回に賛成した現職らを批判した。教育の充実などで子育て中の若い世代らにアピールしようと「私の写真をSNSに上げ、支持を拡散して」と呼び掛けた。

 公明は一議席の堅持が命題。今井智広さんは、ドクターヘリの充実やがん対策推進条例の成立など実績を強調。健康寿命を延ばす政策も掲げて支持を求めた。

 共産も現有議席の確保を目指す。岡野恵美さんは子ども医療費窓口無料化の所得制限撤廃を挙げ「生活優先へ予算の使い道を変えていく」と訴えた。

 (斉藤和音、上井啓太郎)

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統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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