統一地方選2019

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世代間交流のアイデア熱く 県議選津市選挙区の8立候補予定者

2019年3月29日

 県議選の津市選挙区(定数七)に立候補予定の八人は、公開討論会に集まった百五十人の市民を前に、地域課題の解決策や将来への思いを語った。詳報の後半は、県の将来の姿や少子高齢化社会への対応について八人の考えを紹介する。

■どのような三重県にしていきたいか

 前野 人口減少や高齢化が進んでいる。若者の流出が止まらず、農村文化や伝統が守れない状況は顕著。この問題を解決しないことには津市の発展はなく、県の発展もない。何をすればいいのかをみんなで考え、街づくりを一緒になってやっていく。

 岡野 今の県政については三つの変換が必要と考える。日本国憲法を守り生かしていく政治をすること、県民本位の暮らしや福祉優先に予算の使い道を変えること、県の自然を生かした健康都市にすること。

 今井 健康が一番の幸せであり、健康長寿の三重県をつくる。医療だけでなく、運動や地域での支え合いをしっかりやり、世代を超えた取り組みで子どもから高齢者までつながり合う温かい県にしていく。「医職住」環境も整備する。

 青木 過疎地域に住んでいる。防災や教育、医療、交通インフラはすぐに危機に陥りやすいが、県立一志病院やJR名松線など、住民とともに取り組むことで元気になっていく。大事なことが何かをしっかりつかみ、皆さんとともに県政を進めていく。

 杉本 「女性の声を県政に」。数少ない女性議員として頑張りたい。防災対策、子ども・高齢者・障害者・地球環境の安心という政策を実現し、誰もが安心して暮らせる三重にする。

 舟橋 阪神淡路大震災を契機に県議会議員人生を始めた。防災の問題、子どもやお年寄りが津に住んで良かったと思える街づくりをしていく。子や孫に今以上に素晴らしい地球をバトンタッチしていく社会をつくれたら。

 小林 子どもが三人いる。子どもたちにどんな街を残していくのか。子育て世代の親として、子どもたちがよりよい学問を習得できる環境づくりのために、学校教育の改革を進め、義務教育や高等教育を充実させていく。

 川口 高齢者や親世代の人たちが安心して暮らせ、若い世代にとっても、どの地域に生まれても同じ教育が受けられる状況が地域づくりには必要。免許を返納しても買い物ができる公共交通政策の実現や地域経済が活性化するようなサポート態勢をつくる。

■子育て支援について

 出産や育児をしやすい環境づくりの県の取り組みには、五人が「他県と比べて積極的だ」と評価し、理由を「全国に先駆けて男性の不妊治療費の助成事業を始めた」「出会いや結婚、育児など関連性のある施策をしている」などとした。一方、反対を示した候補予定者からは、保育所や学童保育の待機児童問題を挙げ、共働き世代に寄り添った環境を整備すべきだとの声が挙がった。

 (斉藤和音)

◆立候補予定者

 県議選津市選挙区(定数七−8)

 青木謙順62 自現(4)

 今井智広51 公現(3)

 岡野恵美66 共現(1)

 川口 円47 無新

 小林貴虎45 自新

 杉本ゆや65 無現(3)

 舟橋裕幸63 みえ現(6)

 前野和美70 自現(4)

 敬称略、五十音順。党派名の略称は、自=自民、公=公明、共=共産、みえ=新政みえ、無=無所属、()内数字は当選回数

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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