<県議選立候補予定者アンケート>(下) 県政評価
2019年3月28日
二十九日告示の県議選に立候補を予定する六十五人への本紙アンケートで、知事選で三選を目指す現職の鈴木英敬さん=自民、公明、新政みえ推薦=の県政運営に対する評価を尋ねた。百点満点の採点で平均は七十六点。三重を全国にPRする発信力や経済政策への評価が目立った。財政再建や県職員不祥事への不満の声もあった。六人は採点しなかった。
百点と付けたのは、自民公認、推薦の四人。自民系と公明の平均は八十五点に上った。伊勢志摩サミット開催などで、県の食材や観光地がメディアに多く取り上げられた功績への評価が多かった。北部を中心とした好景気や、防災対策に力を入れていることを評価する声も多く、南部選出議員からは「南部を大切にしている」との評価もあった。
新政みえなど旧民進系の平均は七十四点だった。評価が自民系と重なる一方、課題を挙げる人も多い。県教組出身者らは、鈴木英敬さんが学力テストで全国平均以上を目指している姿勢に「学力に幅広い視野を持ってほしい」と注文した。
共産は、現職二人が三十点と辛い採点。「安倍政権追随だ」と批判し、知事選で推薦した新人の鈴木加奈子さんと同調する。新人一人は〇〜三十点と幅を持たせたが、全体の平均点算出には影響していない。
県議選で最も訴えたいことも聞くと、防災が最も多く、十人以上が挙げた。人口減少対策として、子育て支援、少子化対策、若者の県内定着などを訴える人も多い。定数問題を挙げたのは五人にとどまった。
(森耕一、鈴鹿雄大)