5選挙区で無投票か 県議選、29日告示
2019年3月28日
県議選は二十九日に告示され、知事選と同じ四月七日に投開票される。定数五一に六十五人が出馬を表明しており、旧民進系と自民・公明のどちらが最大勢力になるかが焦点となる。十七選挙区のうち、五選挙区は無投票となる見通し。
出馬予定は、現職四十二人、新人二十人、元職三人。旧民進系では、ともに地域政党の三重民主連合と新政みえから、公認、推薦が二十四人。自民は二十六人を公認、推薦。公明は二人、共産は三人、維新は一人を公認する。女性は十二人で全体の18%。
中央政界で自民党が長期政権となる中、旧民進系は県議会会派の新政みえとして二〇〇三年から維持する最大会派の座の死守を目指す。一方の自公は国政の勢いを持ち込みたい。四年前の前回は新政と自公が二十三議席で並んだように、今回も接戦は必至。定数が多い津市、四日市市、鈴鹿市、桑名市・桑名郡、伊賀市の選挙区での議席積み上げが勢力争いの鍵になる。
県議会での定数削減の撤回では、現職の半数が撤回に賛成する中、定数削減派の候補予定者が批判し争点化している選挙区もある。
無投票見通しの五選挙区は伊勢市、松阪市、亀山市、熊野市・南牟婁郡、いなべ市・員弁郡で、計十三議席。前回の八選挙区よりは少なくなる。
今期で引退する現職は、議長を務める新政みえの前田剛志(津市)、後藤健一(松阪市)、吉川新(度会郡)、能動の彦坂公之(鈴鹿市)、自民県議団長の水谷隆(いなべ市・員弁郡)の五議員。新政の芳野正英議員(四日市市)も夏の参院選に出馬するため県議選には立候補しない。
(森耕一)