羽島市議選候補者、政策アンケート
2019年4月19日
中日新聞社は、二十一日投開票の羽島市議選(定数一八)の候補者十九人にアンケートを実施し、全員が回答を寄せた。市政の課題、市長の評価、議会改革の三項目を聞き、候補者の考え方などを紹介する。
■市の課題
半数近い九人の候補者が、人口減少や少子高齢化に関連する課題を挙げた。理由は多岐にわたり、具体的に取り組むべき対策として働く場所の確保、教育の充実、認知症対策、空き家対策などの意見があった。このほか、市民病院の経営改善や市の財政の改善についても複数の候補者が一番の課題に位置付けた。
■市長の評価
二期目の松井聡市長(67)への評価は「数字での回答は控える」などと三人が無回答だったが、回答者に限ればいずれも八十点以上の高評価だった。ごみ処理施設の候補地決定や企業誘致への取り組みを評価する声が多く、「厳しい財政状況の中で課題を克服している」などの声が上がった。
■議会改革
五人が議員報酬・政務活動費の見直しを挙げたが、削減だけでなく、担い手不足解消のため増額を求める声もあった。週末・夜間開催を挙げた候補者は四人。その他では「議会基本条例を基に改革を進める」「市民との意見交換の場づくり」を複数の議員が挙げた。四年前の本紙アンケートで最も多かった定数の見直しを挙げた候補者は、今回は一人もいなかった。
■候補者
候補者の平均年齢は五十九歳。半数を超える十一人が六十代で、二十代、四十代は一人もいない。女性の候補者は四年前と変わらず二人。地域別では市の中心市街地がある竹鼻町が六人で最も多い。
■市長との政策協定
松井市長は今回の市議選で、市の重点施策への協力などを求める政策協定を現職十人、新人三人と結んだ。協定書では、新庁舎建設、市民病院経営改善、次期ごみ処理施設建設の三事業を重点施策としている。
(長崎高大)
◆設問
(1)羽島市が抱える一番の課題は何か
(2)松井聡市長の市政運営は100点満点で何点か
(3)市議会をよりよくするために必要な改革は何か(選択式)
A定数の見直し
B議員報酬・政務活動費の見直し
C議会の週末や夜間などの開催
Dその他