白川村初の女性村議が誕生 「地域のため」
2019年4月17日
岐阜県白川村議選に女性として初めて当選し、喜ぶ坂本正代さん(左)=16日午後 |
世界遺産の合掌造り集落で知られる岐阜県白川村で、初の女性村議が誕生した。16日告示の村議選(定数7)に立候補した新人の坂本正代さん(56)が無投票で当選を決めた。
午後5時すぎ、同村平瀬の事務所で当選の報告を受けた坂本さんは、拍手する支援者に向かって深々とお辞儀。両手を上げて喜びを爆発させた。「地域のため、村のために心を尽くして一生懸命頑張っていきたい」と抱負を語った。
村南部の平瀬地区出身。地元で理容師として働く傍ら、南部女性会の会長を2年にわたって務めるなど、地域活動にも熱心に取り組んできた。
村南部を地盤として3期務めた前村議が今年1月に急きょ不出馬を表明。「南部地区の声が届かなくなる」と危機感を深め、自ら出馬を決意した。周囲から女性が立つことに否定的な意見は全くなく、家族の応援も含め、むしろ強い後押しがあったという。
地区の課題として、高齢化による人口減少を挙げる。「南部は崖っぷちの状態。何とか今ある地域の資源を生かし、地域を元気にできないか。女性ならではの視点から、どんどん発言していきたい」と意気込んだ。