統一地方選2019

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<県議選終盤情勢>

2019年4月5日

 七日投開票の県議選(定数四六)は、論戦が終盤に入った。無投票となった十六選挙区を除く残り十選挙区で、計二十四議席に立候補したのは三十六人。各選挙区の情勢を紹介する。

 候補者の並びは届け出順=敬称略

<岐阜地区>

◆岐阜市選挙区 地盤や支持母体絡み混戦

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 主要政党の現職九人と無所属の新人二人が並び立ち、地盤や支持母体が絡み合う混戦となっている。

 渡辺は後援会や労組が要。「自民一強」の打破を訴え、党支持層を取り込む。

 広瀬は南部が地盤。低投票率を警戒し、遊説を重ねて自陣を引き締める。

 澄川も地元の南部で街頭演説を繰り返し、党支持層以外への浸透を急ぐ。

 太田は労組票を固めつつ、小まめな街頭演説で票の上積みを図っている。

 水野は北部を中心に遊説を続け、票固め。党支持層以外の開拓に懸命だ。

 土田は組織に頼らない選挙戦。街頭演説で「政治の刷新」を主張している。

 玉田は北東部を中心に遊説。大小の集会で実績を訴え、期日前投票を促す。

 平野は北西部を拠点に積極的に街頭へ繰り出し、知名度アップを図っている。

 若井は女性や子育て世代をターゲットに票田の中心部でも支持拡大を目指す。

 長屋は若さをアピールし、地元の北部を足掛かりに市全域を遊説する。

 中川は党組織をフル回転し、街頭演説を重ねて県政野党の立場を訴える。

◆羽島市選挙区 自民が分裂選挙、支持なし層狙う

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 自民系の現職と新人がそれぞれ無所属で出馬した分裂選挙。両陣営とも自民支持層に加え「支持政党なし」層で票の上積みを狙う。

 藤本は自民羽島市支部の後押しを受け、市長や自民系市議と市全域を回る。連日二、三回の個人演説会を開き、支持拡大を図る。

 山田は現職の強みをいかして市内の各種行事に出席、実績を訴える。個人演説会を重ね、若年層への浸透にも力を入れている。

◆瑞穂市選挙区 前回と同対決 支持拡大図る

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 自民現職と無所属新人の一騎打ちで、接戦となった前回選と同じ顔ぶれ。

 元市議の森は、地元自治会を中心に支持拡大を図り、各公民館で個人演説会を開いている。都市計画の見直し、広域連携によるまちづくりを説く。

 篠田は連日、街頭演説を重ね、社会基盤の整備や中小企業振興対策など三期の実績を強調。各種団体から推薦を取り付け、企業の組織票固めも図る。

◆本巣市選挙区 新人若者狙い、現職組織票固め

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 自民系の現職と新人が、いずれも無所属の立場で争う分裂選挙となっている。

 元市議の高橋は自民系市議の支援を受け、世代交代を狙う。自転車で巡り教育の充実などを訴え。会員制交流サイト(SNS)を駆使し若者への浸透も図る。

 松村は、地盤の本巣地区を中心に後援会の強固な組織力で保守層の取り込みを図る。国道157号整備促進などの実績を訴え、企業の組織票固めを進める。

<中濃地区>

◆関市・美濃市選挙区 合区で地盤の票巡り攻防

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 自民現職三人に旧民主系元職が挑む混戦。合区で互いの地盤の票を巡り、攻防が激化している。当選ラインは一万二千票前後か。

 旧美濃市選挙区が地盤の佐藤は、関市での浸透を目指して積極的に街頭へ。一方、旧関市選挙区の三人のうち、尾藤は企業などを回り、知名度を生かし票固めを図る。林は両市の融和を強調し、非自民層の取り込みを狙う。酒向は関市全域で演説会を重ね、地盤固めに力を入れる。

<西濃地区>

◆大垣市選挙区 各地盤中心に支持拡大狙う

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 自民と国民民主の現職四人と、共産新人の計五人が争う。

 猫田は企業や地域の後援会を中心に強い組織力で十三選を目指す。岩井は農業団体の基盤固めや、福祉関係者へ支持拡大を図る。伊藤は小規模の集会や街頭演説を重ね、草の根で支持を集める。

 野村は労組を軸に、女性や子育て世代に政策の浸透を図る。笹田は党支持層や地域票を固め、福祉、暮らしを訴え上積みを狙う。

<東濃地区>

◆瑞浪市選挙 新人若さ全面、現職は実績強調

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 前回同様、自民と保守系無所属の候補による一騎打ちの構図となっている。

 県と市のパイプ役を唱える小川は、業界の組織票を固めようと、連日、市長とともに個人演説会を開催。若さを前面に巡回診療や病児保育の実現を主張する。

 身近な地方自治の実現を掲げる山田は、選挙カーで市内をくまなく回る。四年間の実績や地域医療確保などを訴え、非自民層の受け皿になることも目指す。

◆中津川市選挙区 自民2現職に共産新人挑む

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 長年にわたり議席を独占するベテランの自民現職二人に、共産新人が挑む。

 平岩は旧市域で個人演説会やミニ集会を重ねて、実績をアピール。前回に続くトップ当選を狙う。

 早川は地盤の市北部を入念に回って支持を固める。後半は市中心部にも入り、票の上乗せを図る。

 鈴木は唯一の野党候補を前面に打ち出し、ミニ集会や街頭演説で非自民層の結集を呼び掛ける。

◆土岐市選挙区 4期目現職に2新人が挑む

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 自民のベテラン現職に、二人の無所属新人が挑む。

 元市議の山内は、各地のミニ集会で陶磁器産業活性化などを主張し、若年層への支持拡大も目指す。

 前回に続き出馬した木股は、地元の肥田地区を中心に街頭演説を重ね、中心市街地再編を唱える。

 矢島は、県道の整備など四期十六年の実績を集会などで訴え、自民支持層を中心に票固めを図る。

<飛騨地区>

◆下呂市選挙区 自民分裂、票積み増し狙う

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 自民系の現職と新人がいずれも無所属で出馬した分裂選挙。両陣営とも接戦とみて票の積み増しを狙う。

 七回目の当選を目指す駒田は、これまでの実績を強調し、県建設業協会などの推薦や市長の応援で支持拡大を図る。今井は「世代交代」を訴えて演説会を重ね、市議時代の人脈を生かして、子育て世代の票掘り起こしに力を入れる。

 (統一地方選取材班)

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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