<県議選候補者に聞く> 岐阜市・羽島市・瑞穂市・本巣市(上)政策編
2019年4月3日
七日投開票の県議選は中盤戦を迎え、舌戦もヒートアップ。岐阜近郊地区の議席を目指す候補者はどんな信念に基づき、どんな訴えをしているのか。岐阜市、羽島市、瑞穂市、本巣市の四選挙区に出馬した計十七人に政策と人柄について問い、答えを二回に分けて紹介する。
■設問
<1>当選したら4年間で何をやりますか? 公約を教えてください。
<2>岐阜県の人口が200万人を割りました。どんな対策が必要だと思いますか?
<3>古田県政を評価すると100点満点で何点ですか? その理由も教えてください。
◆岐阜市 渡辺嘉山さん 立現
<1>岐阜県と岐阜市の橋渡し。県都岐阜市の再生、教育と福祉の充実。
<2>大都市集中の改善を、国政、全国規模での取り組みが必要。企業誘致、教育と福祉の差別化。
<3>−
現職を評価するものではない。
◆岐阜市 広瀬修さん 自現
<1>今まで同様、大小さまざまな課題に対して、正面から向き合い、課題解決へ向け全力で取り組みます。
<2>42市町村それぞれがコンパクトシティー化を目指し、安心して住み、働く場の確保などの対策が必要。
<3>−
全国大会などの誘致を行い県外からの集客、訪日外国人の集客などをうまく進めている。
◆岐阜市 澄川寿之さん 公現
<1>中小企業支援、障がい者雇用の促進、子育て支援、青少年育成、高齢者が生き生き暮らせる街づくり。
<2>子育て支援の充実・健康寿命の延伸など県民一人ひとりが、より力を発揮できる環境づくり。
<3>70点
県全体の活性化のためにも、さまざまな分野で県都・岐阜市とより連携した施策を進めてほしい。
◆岐阜市 太田維久さん 国現
<1>高齢社会に対応した医療介護の人材育成。岐阜を元気にする産業政策。名鉄高架などの都市再整備。
<2>東京や名古屋への人口流出を防ぐ岐阜県の魅力向上。教育子育て産業雇用の分野に一層のテコ入れ。
<3>70点
経産省出身ならではの産業政策企業支援に県としてもっと力を入れていただきたい。
◆岐阜市 水野吉近さん 公現
<1>医療介護や子育て障がい者支援など福祉の充実、中小企業支援、教育の充実、地域の防災力向上。
<2>県独自の子育て支援の拡充や結婚支援、県内産業の魅力や生活しやすさの発信など移住定住策の強化。
<3>70点
岐阜県の魅力と誇りの発信に特に成果を上げている。県民との対話にもう少し時間を取ってほしい。
◆岐阜市 土田正光さん 無新
<1>政治改革、議員月給制廃止、投票率アップ、観光岐阜県を全国へアピール。駅前・柳ケ瀬再興ほか。
<2>老人の住みやすい、優しい町づくり。
<3>50点
エリート官僚の天下り。お上の感覚と程遠い平民のズレ。
◆岐阜市 玉田和浩さん 自現
<1>藍川橋の4車線化、国道156号線東バイパスの整備促進、国道21・22号線の高架化、名鉄高架事業。
<2>岐阜県は生活のしやすい県であるが、若者の雇用の場所が少ないので企業誘致に力を入れていく。
<3>95点
先見性を評価。人口減少を踏まえ早くから海外戦略を展開、県産品や観光産業の海外拡販に努める。
◆岐阜市 平野恭子さん 無新
<1>岐阜の未来のため女性ならではの目線で「医療・福祉」「仕事・子育て」「地域活性化」に取り組む。
<2>若い人たちが安心して子育てできる環境だけでなく、幅広い世代がともに協力できる社会の構築が必要。
<3>点数での評価は難しい
「清流の国ぎふづくり」など、国内だけでなく海外も見据えた岐阜の魅力の発信を進めている。
◆岐阜市 若井敦子さん 自現
<1>岐阜に生まれたこと、育ったこと、暮らしていることを誇りに思える地域づくり。
<2>性差や障害の有無にかかわらず、子どもから高齢者まで全ての人が活躍できる場所の創出と人づくり。
<3>88点
節度を保ちつつメリハリのある政策を展開していただいている。今後も社会情勢に即した県政を期待。
◆岐阜市 長屋光征さん 自現
<1>選挙公報等でお約束したことを着実に実行し、県民の皆さまが身近に感じられる議会改革を進める。
<2>働きやすく挑戦しやすい環境の整備を進めるのと同時に、段階に合わせた少子化対策を進める。
<3>−点
採点基準がないので点数がつけられない。
◆岐阜市 中川裕子さん 共現
<1>660億円超の県庁建設の見直し。国保料引き下げ、18歳までの医療費助成、公共交通の充実など。
<2>子どもを育てる上での困難は、経済的理由が最も多い。医療費助成、給付型奨学金、就学援助充実。
<3>35点
過去最高額の借金、基金の激減などの厳しい財政状況に加え、福祉暮らし応援策は遅れている。
◆羽島市 藤本恵司さん 無新
<1>犠牲者を出さない命を守る防災・減災対策の徹底と地域コミュニティー機能の再生と強化。
<2>若者の県外転出を減少させる施策や子育て世代に優しい教育環境・制度の充実に注力する。
<3>無回答
これまでの行財政改革や清流の国ぎふづくりでのリーダーシップを高く評価します。
◆羽島市 山田優さん 無現
<1>新幹線駅や高速道路インターチェンジの核となるインフラを生かした、活力あるまちづくりの推進。
<2>移住定住、U・Iターン施策。子育て世代の共働き夫婦が住みやすい岐阜県づくり。
<3>80点
行財政改革を進め、持続可能な財政基盤づくりを進めてきたことや、海外戦略も評価できる。
◆瑞穂市 森治久さん 無新
<1>活力ある財政基盤整備の推進。安全で快適な生活環境整備。教育・子育て支援の充実。
<2>地域力の向上。企業誘致や循環型地域経済により人口流出を解消。
<3>80点
都市が抱える各種課題に地域の実情を十分踏まえ積極的な対応力が認められるから。
◆瑞穂市 篠田徹さん 自現
<1>安全安心を高めるための道路河川のインフラ整備、福祉施設や学校施設および備品の充実を図ります。
<2>安心して子どもを産み育てる環境整備、働く場所の確保、豊かな老後が送れるよう社会保障の充実。
<3>85点
財政基盤の見直しを進め安定した県政を進めてみえますが、新規事業の説明を丁寧に行ってほしい。
◆本巣市 高橋勇樹さん 無新
<1>教育環境の整備・充実。広域連携を考えたインフラ整備。地域防災力の向上。県の情報発信強化。
<2>外国人材の受け入れ態勢づくり。子育て支援強化。
<3>点数はつけることができません。全てを把握した上で判断していきます。
◆本巣市 松村多美夫さん 無現
<1>東海環状自動車道西回りの早期完成と地方道路の整備。防災減災対策。教育の充実と人口減少対策。
<2>企業誘致に努め働く場所を確保し、結婚・出産・子育てと仕事の両立など財政的支援と環境整備。
<3>80点
厳しい行財政改革を断行し、起債許可団体から脱却した点。減点は県債残高が毎年増大している点。
=届け出順