県議選は三十一日、告示後で最初で最後となる日曜日を迎えた。選挙戦となった各地では、人出を求めて各候補らが花見会場や繁華街を駆け回り、支持を訴えた。

　約千本のソメイヨシノが見ごろを迎えつつある岐阜市の鷺山公園には、候補らが相次いで訪れた。

　市北部が地盤の若手自民現職は花見客の輪に入り「支援をよろしくお願いします」。立民現職は握手をして回り「声を掛けた人から応援をもらった」。公明現職は促されカラオケを一曲。「一人ずつ顔を見てあいさつができた」と語った。

　市南部の鶉（うずら）公園のさくらまつり会場にも、市中心部を拠点とし再選を目指す自民現職や、地元の自民現職が現れた。公明現職は付近を自転車で走って若さをアピールし、演説もした。

　一方、国民現職は人通りが多いＪＲ岐阜駅前の二階デッキで握手作戦。間近で別の候補が演説を始めると、声を一段と張り上げた。市北西部が拠点の無所属新人は柳ケ瀬地区を練り歩き、商店主らと握手して回った。別の無所属新人は、名鉄岐阜駅前で演説した。

　市北東部が地盤の自民現職は、地元のスーパー前などで街頭演説。共産現職は演説会を三カ所で開き、支持を訴えた。

　神戸町で開かれた「ごうどさくら祭り」には五人の候補のうち四人が訪れた。

　初めて公認を得た自民現職は握手をして回り「一人一人に呼び掛けたい」。地元の野球連盟会長の自民現職は早朝野球の開会式に出席した。別の自民現職は、地区センターなど三カ所で演説会を開いた。

　国民現職は大型商業施設近くで演説。「声が聞こえなくても姿が見えれば」。共産新人には、党の国会議員が応援に駆け付け、大垣駅周辺で政策を訴えた。

　市議を四期務めた無所属新人は選挙カーでくまなく回る作戦。団地などで熱弁を振るった。夜には演説会を開き、政策を主張した。

　二度目の挑戦となる無所属新人は、人が集まる公園やスーパーへ。花見客の一人一人と、まだ一分咲きの桜の下で握手を交わした。

　自民現職は党の国会議員が駆けつけ、決起集会を開催。二百人を前に政策を訴え、「ガンバロー」を三唱した。

　（統一選取材班）