16選挙区で無投票
2019年3月30日
六割超の選挙区が無投票となった。有権者全体の45・9%に当たる約七十六万六千人が、投票の権利を奪われたことになる。
全二十六選挙区のうち十七選挙区が一人区で、自民が長期間に渡り議席を占有していることが背景にある。強力な地盤、看板を持つ自民候補に他党が対抗するのは、容易ではない。
国民民主は、今井雅人衆院議員が昨秋に県代表を辞任、離党届を提出した混乱を引きずり、現職四人の擁立にとどまった。立憲民主も、当初、目指していた岐阜市などでの擁立を断念。複数当選を目指す共産は前回の四人から三人に候補者を絞った。
自民一強に対抗する勢力の結集も進まず、選択肢を示すことができなかった。
(稲田雅文)